【オタク小話#15】Twitterの「障害発生」トレンドの面白さとDownDetectorの正しい使い方
こんにちは。オタク小話第15週目です。度々Twitterをみてたら障害発生みたいなワードがトレンドになることありますよね。今回はこれについて考察したりしていきます。
障害発生時のトレンドが面白い
障害発生時、特に移動通信キャリアの障害発生のときはTwitterのトレンドシステムがとてもおもしろい行動するんです。以下の例を示します。
例えばドコモの移動回線で通信障害が起きた際、「ドコモ通信障害?」というツイートが拡散。トレンドに「ドコモ 通信障害」が表示される。
そして「え!?ドコモが通信障害なの?ソフトバンクは大丈夫だよ!」というツイートも同時に蔓延。結果的に「ソフトバンク 通信障害」という虚偽の情報がトレンドに上がる事態につながる。
本来NTTだけの通信障害なのにあたかもKDDIやソフトバンクも落ちてるかのような現象を引き起こしてしまいます。しかも「au通信障害うそじゃん!ドコモだけじゃん!」という事実の報告をしても更にトレンドは勘違いをする。
なんとも面白い話だがここでTwitterのトレンドランクシステムについて公式声明が出ているので見てみましょう。
Twitterの公式サイトでは以下のように声明を出しています。
「トレンドはアルゴリズムによって決定され、初期設定では、フォローしているアカウント、興味関心、位置情報をもとにカスタマイズされています。ここ数日や今日1日で話題になったトピックではなく、今まさに注目されているトピックが選び出されるため、Twitterで盛り上がっている最新の話題をリアルタイムで見つけることができます」(※Twitterヘルプセンターより一部抜粋)
このような場合が起こるのは本来Twitterのアルゴリズムで対処できない「自分は大丈夫なのになぁ」といった人間の心理的なものにも起因するため、のもつばらつきによるものと考えられる。
とはいへまぁ実際このような『不確かさ』の認識や定量化で界ケウできる問題ではないため解決はとても難しいと思い、
DownDetectorを勘違いするな
Twitterで障害発生トレンドのところに、こんな画像を見たことはありませんか?
こういった地図はDowndetectorというサービスが提供しており一見すると障害がどこで発生しているかを色の濃淡で示すことができる有能なサービスです。
しかし実はこのサイト信憑性ほぼなしの無能なんです。
DowndetectorはSNSからの「障害じゃね?」っていうつぶやきから推測しているだけです。
公式にも記載してあります。
Downdetectorの仕組み
Downdetectorは、弊社のウェブサイトやモバイルアプリに提出されたレポートや、Twitterなど、一連のデータソースから、ステータスレポートを収集します。弊社のシステムではレポートがリアルタイムに検証・分析されるため、障害やサービス停止が発生した際には、初期の段階で自動的に検出することが可能となっています。
このような仕組み上、先程の段落で解説したみたいなトレンドの誤解による誤情報の蔓延が発生してしまうんです。
更にDowndetectorの情報を鵜呑みにした人間がまたその情報を拡散しようとしてさらなるスパイラルに陥るというわけです。
Downdetectorの正しい使い方
Downdetectorは正確な情報を提供していない。こんなことはそこそこまともなエンジニアの方々は知ってて当たり前な話です。つまりDowndetectorを無駄に強調するエンジニアは所詮その程度って言うことがわかってしまうんですね~
Downdetectorを無駄に過信してなおかつ #駆け出しエンジニアと繋がりたい とかプロフにい書いてる人は特に要注意。情報商材に騙される可能性大ですよ。情報を能動的に収集できる能力がまだ十分に身に着けてられてない可能性が非常に高いと思います。
つまりDowndetectorをあまり鵜呑みにせず自分で調査する能動的な情報収集を心がけましょう。受動的な情報収集をしているようでは情報弱者になってしまいますよ。Downdetectorは単なる情報収集の一つに過ぎないと認識してもらえたら良いと思います。
ということでこの辺で~