DLsite、クレカ取り扱いが“JCBのみ”に 国際系ブランドが全滅、取引再開を一時断念
同人作品のダウンロード販売サイト「DLsite」の運営会社であるエイシスは22日、同サービスにおけるクレジットカード決済について、国際系3ブランド(VISA/American Express/Mastercard)の取り扱いを当面の間停止すると発表した。
現在、DLsite上では国内系ブランドであるJCBのみが利用可能となっており、これについて同社は「クレジットカードブランド様と再開の交渉を行っておりましたが、現時点での再開は難しい状況」と説明。同ブランドでのクレジットカード決済は「当面の間ご利用いただけません」として、一時的な再開を断念した形で、理解を求めた。
これを踏まえた上で、今後については「引き続き、再開の交渉は行って参ります」とコメントしており「コンビニ払い」「電子マネー」といった他の決済手段の利用を促している。(一部の電子マネーでは事業者側の発行する国際系ブランドの利用が可能との報告も寄せられている。)
【解説】DLsiteが“クレカ締め出し”のピンチ…決済事業者による規制の現状は?地銀提携など新たな動きも
DLsiteは今月より国際系ブランドが相次いで利用できなくなる事態が発生しており、3日にはVisaとMastercardが、これに続く形で後日にもAmerican Expressがそれぞれ利用不可能に。サービスのユーザーからは不便といった声がSNSで見られていたほか、アダルトコンテンツを多数取り扱うサービスの特性上、今後の(決済関係の)先行きが危ぶまれるといった心配を抱く意見も見受けられている。
DLsiteを巡っては昨月、一部のクレジットカードブランドから成人向け作品を中心としたサービスへの要請があったことを明かした上で、一部の卑猥と捉えられる単語を“特定語句”に置き換えるよう促しており、代替案が独特すぎるとして、関連ワードがXでトレンドインするなど話題を集めていた。この発表からわずか1ヶ月足らずでの「JCB以外全滅」という事態に陥った。