新経済圏“Vポイント”誕生「Vマネー」「VポイントPay」サービスの混同にご注意
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と三井住友カードは22日、新ポイントサービス「Vポイント」を正式にリリース。「青と黄色のVポイント」と題して、ポイント経済圏の拡大を図る。
TポイントとVポイントは統合して「Vポイント」へ
この日誕生した「Vポイント」は、2003年に国内で初めて約1.3億人が利用する「Tポイント」と、三井住友カードが提供する「Vポイント」とが統合する形で登場。Tポイントの名称は廃止されたものの、おなじみの青と黄のデザインは継承されることとなり、“日本最大級の共通ポイントサービス”として認知度の向上を目指している。
これに伴い、昨日まで運営されていたTポイントおよびVポイントは自動的に新「V ポイント」に移行するといい、移行分も含め1ポイント=1円分として利用することが可能。また、両社が提供していたポイント関連のアプリ名もそれぞれ「Vポイントアプリ」「VポイントPayアプリ」にリニューアルすることとなった。
同じプリペイド式でも全く違う「VポイントPay」「Vマネー」混同に注意
今回の「Vポイント経済圏」誕生にあたり、注意しておたい点として名称やサービスの混同が挙げられる。あらかじめアカウントに残高をチャージして決済する“プリペイド”系サービスを例に取ると、今回の新体制後は「Vマネー(旧:Tマネー)」と「VポイントPay」の2サービスが並行して展開される。
前者の「Vマネー」はTカード側(CCC)が運営していた、Tカードにチャージした残高で支払いができる電子マネー「Tマネー」の後継サービス。一方の「VポイントPay」は三井住友カード側が運営するキャッシュレス決済サービスとして、スマホアプリを用いた決済(Visaタッチ決済/iD)や、支払いを通じたVポイントの還元などが提供されている。
ともに「V」の名を冠し、同じプリペイド方式のサービスではあるものの、両者アカウント間ではそれぞれ独立した残高を持つ全く異なるサービスであるため「聞き間違え」などに注意する必要がある。
ちなみに、プリペイド方式のバーチャルクレジットカードとして知られる「Vプリカ」はライフカードが運営するサービスであり、上記2サービスとは一切関係がない。TマネーがVマネーになったことで、偶然にも非常に似た名前になったため、こちらも混同しないように注意しておきたい。