「アニメ✕ふるさと納税」で地方創生を!”沖縄県南城市”のコラボ事例を紹介(小話48)
アニメとふるさと納税を組み合わせた地方創生をテーマにした取り組みが近年増えており、今回は「白い砂のアクアトープ✕沖縄県南城市」の事例をご紹介。
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南城市が舞台のアニメとコラボ
まずは沖縄県の本島南部に位置する「南城市」が舞台となったアニメを紹介する。
完全オリジナル「白い砂のアクアトープ」
昨年2021年夏~秋にかけて全2クールで放送された「白い砂のアクアトープ」は漫画や小説を原作としない完全オリジナル作品である。
U35氏がキャラクター原案を担当し、コミカライズや八景島シーパラダイスコラボなど展開している。本サイトでも以前に「神作画で絶対見るべき」とお勧めした。
※ストーリーや詳細は以下公式サイトをチェック
P.A.WORKSの神作画で話題に
そんなアニメだが、元請け制作会社である「P.A.WORKS」はAngel Beats!やウマ娘プリティーダービー等を手掛けてきた非常に有名なメーカーで、本作の最大のテーマである「水」の描写を非常に精細に描かれている事が伺える。
アニメ公式Twitterアカウントのフォロワー数は延べ7万にのぼり、コンテンツに魅了されたファンに向けて直接リーチできる点も”ふるさと納税サイト”のような既存サービスにはない特徴である。
既に寄付額は1,500万円以上
”アニメファンド”にて2月末迄受付中
既に昨年末よりアニメに特化したクラウドファンディングサイト「アニメファンド」にて受付が始まっており、現在1,500万円を超える寄付が既に集まっており作品のファンなら必ずゲットしておきたい返礼品が多くある印象。
沖縄県南城市の担当者によると集まった資金は現在の同市の課題である「知名度の向上」「観光業の支援」への活用を予定しているとのこと。
他にもアニメ聖地の環境美化事業・バスラッピング・聖地巡礼マップの制作も行いたいとのことで、アニメに関連した町興しも企画している。(上記サイト内より引用)
コロナ禍の今だからこそ、アニメ✕ふるさと納税
もちろん「ふるさと納税」の為、自己負担額2,000円でアニメグッズを買う事になるため節税もでき地方自治体だけでなく我々オタクにも多大なメリットをもたらすと言える。
特にコロナ禍で遠方への”聖地巡礼”が出来ない今、沖縄県といった遠隔地には正にベストマッチした政策であると感じた。
南城市は昨年の新型コロナウイルスによる影響で観光客数が-90%を記録。飲食業や宿泊業が危機的な状況であることからそれらの支援にも活用されるとのこと。
今後もオタクビジネスの地方創生に注目
以前にもオタクコンテンツ✕地方創生に成功した自治体は幾つもある。
静岡県沼津市はアニメ「ラブライブ!サンシャイン」の舞台となり、アニメ放送から6年が経とうとしている今でも”聖地巡礼客”が後を耐えない人気スポットになっている。
その他、爆発的な地方活性化ブームを作った「ガールズ&パンツァーの聖地・茨城県大洗町」も街のあちこちに等身大パネルがあったり移住した人も居たりと人気を博している。
昨年2021年には前項で紹介した以外にも例がある。アイスホッケーをテーマにしたアニメ「プラオレ」の舞台を日光に起用し、実際に存在するチームとコラボするなど、活性化の試みには今後も目が離せない。