NTTと行政が共同開発したリモートデスクトップソフトを紹介【シン・テレワークシステム】


アイキャッチ画像

NTTとIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が共同で研究開発を行っている、ブラウザから利用可能な高信頼性リモートデスクトップソフトをテレワーク推進のため昨年より試験公開されています。20万人近くが利用しているシン・テレワークシステムのインストールから使い方まで詳しく紹介致します。

NTTと行政が研究中のシン・テレワークシステム

NTTと国の公的機関である公益財団法人情報処理推進機構(FEやAPなどの試験を行う団体)が協力して研究しているリモートデスクトップシステムです。

ソフト不要でブラウザから直接操作できたり日本製という高信頼性があったりとコロナ禍でリモート需要が高まる中、もちろん無償で提供されており、累計で利用者が20万人を超えているシステムです。マイナンバーカード認証や2段階認証・Wake on LAN機能なども利用可能です。

ホームページを見ていただくと独特のデザインとフォントから国が関わっているなとなんとなく実感できます。

※特に法人として利用を検討してる方は公式ページ最下部の注意事項に留意して御利用ください。あくまでコロナ禍のテレワーク推進のための緊急構築システムである点が重要です。

本テレワークシステムは、新型コロナウイルス感染症拡大防止と事業継続支援のため、研究開発中の試験的プログラムや無保証のインフラや実験ネットワークを組み合わせ、限られたリソースの元で、学術的・試験的な実証実験として、一時的・緊急的に提供されるものです。
アプリケーションや中継システムの品質・機能・性能・セキュリティレベルは、実験段階のレベルであり、完成された商用レベルではありません。したがって、本テレワークシステムは現状有姿で提供されるものであり、その有用性、合目的性および商業性等は一切保証されません。

[被操作側]インストール方法

PCをリモート接続される側(=職場のPCをなど)には画面の送受信などを行うため、ソフトウェアをインストールする必要があります。

トップページからリンクが見つけにくいので以下から直接アクセスして、一番上の【NTT 東日本 – IPA 「シン・テレワークシステム」 の Windows 版フルパッケージのインストーラ】をダウンロードするようにしてください。

インストール自体は丁寧に画像と共に解説してくれるので指示通りに従ってください。

一番上の「シン・テレワークシステム サーバー」を選択してください。

 

インストールが完了するとパスワードの設定が求められますので設定して下さい。

※詳しいインストール方法は以下サイトにてご覧いただけます。
https://telework.cyber.ipa.go.jp/manual/

[操作側]システムの利用方法

シン・テレワークシステムでは専用のクライアントソフトが不要なウェブブラウザ版が今年リリースされました。

まずは以下のウェブサイトにアクセス。

そして接続先コンピュータ ID:の部分に、先程インストールしたPCに表示されているコンピュータIDを入力してください

あとは自動的に画面・マウス・キーボードの同期が完了しますので非常に簡単にセットアップが可能です。

体験動画

使ってみての感想としてはTeamViewer程のハイレスポンスではないというのが正直な所。

ただし、実験・試験運用につき、無償利用が可能ですので法人でも利用が出来ます。

コロナウイルスはここ数ヶ月沈静化しており徐々にテレワークから復帰する法人も多いことと思われますが、是非活用してみることをおすすめします。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。