自己申告は通用しない?YouTube、AI活用した「18歳未満」年齢判定を米国で導入 視聴動向から推測


自己申告は通用しない?YouTube、AI活用した「18歳未満」年齢判定を米国で導入 視聴動向から推測

YouTubeは先月末、米国の10代ユーザーを対象に、機械学習を用いた年齢推定技術を導入し、既存の保護機能を拡張すると発表した。15日直近より「実際に注意ダイアログが表示された」とする報告が多数上がっている。

この新技術は、AIがユーザーの検索内容や視聴した動画のカテゴリ、アカウントの利用期間といった様々な要素をもとに、18歳未満かどうかを判断するもの。Googleアカウントには自己申告で年齢を設定できるものの、この登録情報に関わらず、より安全で年齢に適したサービスを提供することを目指すとしている。

0816-sbsjq4zh
報告されている年齢確認(Age Verification)イメージ

このアプローチは他市場で既に導入され効果を上げており、今後数週間以内に米国内の少数ユーザーから展開を開始し、順次拡大する予定。

もしシステムがユーザーを10代と判断した場合、パーソナライズド広告の無効化、デジタルウェルビーイング(時間制限など)ツールの自動有効化、特定のコンテンツの反復的な視聴を制限するといったおすすめ機能が自動的に適用される。

また、年齢制限のあるコンテンツは、18歳以上であると推定または確認されたユーザーのみが視聴可能となる。

もしシステムがユーザーを18歳未満と誤って推定した場合、クレジットカードや政府発行のIDを用いて18歳以上であることを証明する選択肢が用意されており、10代とみられるユーザーが選択画面のスクリーンショットを共有する様子が報告されている。

YouTubeは「10代の若者のプライバシーを守りながら安全対策を提供する技術の導入において、再び最前線に立つことを誇りに思います」と、安全性を高める技術の導入を今後も進めていく方針を示した。

著者 山本晃平