YouTube、動画が“一番盛り上がる”直後に広告を流す新フォーマット 自社AI活用で導入へ


YouTube、動画が“一番盛り上がる”直後に広告を流す新フォーマット 自社AI活用で導入へ

YouTubeは14日、米ニューヨークで開催された「Upfront」プレゼンテーションにおいて、新たな広告フォーマット「Peak Points(ピーク・ポイント)」を発表した。視聴者の関心が最も高まる瞬間の直後に広告を挿入するという形式となっている。

この広告フォーマットは、Googleの生成AI「Gemini」を活用して導入を予定しているもの。YouTube上の動画を解析し、視聴者の関心度が最も高いと判断される場面を検出し、その直後に広告が表示されるよう設計されている。

0517-s8o6qsrh

具体的なデモ映像も公表されており、婚発表といった注目度の高いシーンの直後に広告が差し込まれることなどが想定される。これらのシーンとは、PC版の動画再生ページにおいて、シークバーをフォーカスした際に表示されており、こちらが活用されるとみられる。

YouTube側は、視聴者が動画に最も没入しているタイミングに広告を表示することで「感情に基づくターゲティング」と呼ばれる手法が活用され、広告内容の印象や記憶に残る可能性が高まるという。

一方で、視聴者にとっては、感動的な場面などを観終えた直後に突然広告が挿入される可能性があり、より煩わしくなったり視聴体験に影響を及ぼしたりすることも指摘されている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
ほんの少し視点を変えてみるとテクノロジーはもっと面白くなる。そんな考えのもと、最新のIT、ガジェットに関するホットな話題や、エンタメを楽しむならコレ!といった耳寄り情報も提供しています。