YouTube、海外で広告ナシ特化の有料プラン「Lite」復活か 価格次第で割高感を脱せる可能性

YouTubeは近く、現行の有料サブスクリプション「YouTube Premium」において、音楽コンテンツを除外した新しい「Lite」プランを展開する方針であることが指摘されている。ブルームバーグ紙が伝えたところによると、同サービスは米国、オーストラリア、ドイツ、タイの4カ国で提供が開始される見込み。
今回注目されている「Lite」プランはその名の通りYouTube Premiumの廉価プランとして、以前は2021年にヨーロッパ圏を中心に試験的に導入されていた。ダウウンロードやバックグラウンド再生といった主要機能を削りつつ「広告なし」に特化した内容で提供されており、月額6.99ユーロから提供されていた。
日本では提供されていなかったため、知名度はほぼ無に等しいものではあるが、通常プランの価格設定は国内外でも高い部類に入る(日本は月額1,280円)ことから現地では好評だったものの、2023年に廃止された。
しかし今回、報じられているところによるとこの「Lite」が前述する4地域で新たに登場するという。機能についても以前存在したプラント同様、現行プランから音楽関係の特典を除いたコンテンツの広告なし再生に特化したものになるとされている。
この「Lite」復帰の動きは昨年10月時点ですでにその機運が高まっており、海外掲示板などでは「あるはずのないLiteプランが(契約画面に)表示されている」との報告が複数行われていた。報告によれば、プランの価格は11.99ドルとの記載があったほか、後に海外媒体がGoogleの担当者が「オーストラリア、ドイツ、タイの3カ国で新しいプレミアムLiteのテストを実施している」ことを認めていると伝えていた。
オフライン再生やバックグラウンド再生といった機能が含まれるか、そして肝心な価格の詳細は明らかになっていない。ただ、広告なし再生という主要な機能を保持するには現行プランからの大きな差は設けづらい可能性がある一方、音楽関係でライセンス料が不要となることから、より低価格での提供が予想される。