Pixel 4aの最新アプデで「バッテリー性能が急激に悪化」ユーザーの不満噴出「数時間しか持たない」報告も
グーグルが2020年に発売したスマートフォン「Pixel 4a」において、今年1月より配信を開始した最新の更新プログラムを適用すると、バッテリー性能が大きく低下するとの報告が相次ぎ、国内外のユーザーから批判の声が上がっている。
今回問題になっているPixel 4aは「Pixel 4」の廉価版モデルとして42,900円という手頃な価格で販売され、当時まだ新ブランドといつ位置づけだったPixelの知名度を大きく向上させた。Androidの開発元であるため、定期的なアップデートも行われており、発売から4年以上経過した今なお、ネット閲覧や動画視聴といった一般用途にはまだまだ現役の機種だ。
アプデ配信後に「バッテリー性能が悪化」報告多数、グーグルは予防策打つも不満噴出
そんなPixel 4aだが、1月8日より順次配信を開始しているAndroid 13へのソフトウェアアップデート配信において、アップデート完了後に「充電性能の低下」を引き起こす可能性があることが明らかになっていた。
Pixel 4a Battery Performance Program – Pixel Phone Help
グーグル側の説明によると、アップデート完了後に新しく導入されることバッテリー管理機能により、事前に指定している一部の「影響を受けるデバイス」において、バッテリーのパフォーマンスがかえって悪化したり、バッテリーの残量表示に不備が生じたりすることもあると説明していた。
バージョンアップやアップデートを行うと従来より高いスペックが求められるため、バッテリーの消費が早くなることは想定内とされている。しかし、今回のケースでは配信開始後、ソーシャルメディアや掲示板では国内外から「異様に電池の減りが速くなった」との報告が相次いだ。
中には「これまでは1日持ったのに、今は数時間しか動かない」「電池残量の表示がおかしい」「充電のパーセントが増えない」としてスクリーンショットつきで投稿する報告も少なくない。また、このアップデートは(有効にしている場合)自動でインストールされることから、更新内容を把握していなかったユーザーからは「グーグルの説明は不透明だ」との指摘も見受けられている。
なお、グーグル側はこの問題の対応策として、アップデートの配信予告時、影響を受けるデバイスのユーザーを対象に「無償でバッテリーを交換する」キャンペーンの実施を発表。不具合を抑えようとする試みを明らかにしていた。
しかし、このバッテリー交換は米国、カナダ、英国、ドイツ、シンガポール、インドの持ち込み修理センターで受け付けているため、日本国内での利用は難しいほか、対象国のユーザーからも「バッテリー交換に伴い、他の修理も同時に求められて結局修理代を請求するのでは」と不信感を募らせている。
また、掲示板を中心に「買い替え喚起を狙って敢えて行ったものではないか」と不信感がヒートアップしている発言も見られ、今後長く使いたいユーザーの間で別メーカーへの乗り換えを検討する動きや、信頼感の低下を懸念する投稿も目立っている。
もし利用中の方で、影響を受けるデバイスであるかを確かめたい方はグーグルが用意した特設サイトにて行うことができる。また、日本国内ユーザーはバッテリー交換プログラムが利用できないため、現地通貨で50米ドル相当の現金支払いなどの払い戻しが適用されるとのこと。詳細はサポートページを参照されたい。
Request a repair, payment, or future discount code – Pixel Phone Help