新型M3 MacBook Air発表でM1搭載モデルが終売…“くさび形”ボディは現行シリーズから消滅へ
アップルは4日、同社が展開するモバイルラップトップ「MacBook Air」シリーズの最新ラインナップとして、自社開発の処理チップ「M3」搭載モデル新たにを発表した。
13インチと15インチの2モデルにて3月8日より発売を予定、価格は164,800円からとなる。M3 MacBook Airでは一世代前となるM2モデルと同等のボディの中に新世代のチップセット「M3」を新たに搭載。6K解像度の外部ディスプレイ対応ややクラムシェルモード(画面を閉じたまま外部モニターへの出力)対応などのアップデートとともに、軽量薄型と低消費電力、高性能を両立したMacとして、新生活シーズンを通じた売り込みを図る。
また、M3 MacBook Airの登場により、公式サイトや販売店での取り扱いラインナップも更新され、これまで購入可能だった「M1 MacBook Air(13インチ)」の取り扱いが終了。同製品はアップル自社開発チップ「Apple Silicon」を初めて搭載したMacBook Airとして2020年に発売を開始、前モデル(俗に言うIntel Mac)と比較して3.5倍の性能向上が図られたとして大きな注目を集めていた。
以降、後継機となるM2 MacBook Airが発売したあとも公式にて取り扱いを行っており、価格が安価に設定されていたこともあり根強い人気を誇っていたものの、この度新モデルの発売に合わせて終売に。これにより、MacBook Airシリーズの初代、2008年モデルから長きにわたり続いていた“くさび形”ボディが現行ラインナップから消滅することとなった。
くさび形とは一端が広く四隅にかけて狭くなるボディの総称で、湾曲した美しさに定評がある反面、ボディの厚みを表現する際に“最薄部”の数値を用いることで、薄さをアピールする狙いも見られていた。しかし、Apple Silicon搭載以降、より洗練されたボディの採用が可能になったことで、一定の厚さを保ったボディに刷新。先んじ採用してきたMacBook Proと足並みをそろえる形で今回の終売に至った。
なお、M3 MacBook Airの登場によりM2は一世代前のモデルになったことで、M2 MacBook Airは13インチが144,800円と約2万円の値下げが行われているほか、終売したM1各モデルについては「整備済製品」として限定的に発売される見通し。
【整備済み品】Apple MacBook Air M1 2020(13インチ,8GB RAM,256GB SSD,8コアCPU/7コアGPU) スペースグレイ