KADOKAWA、最新決算で減収減益『推しの子』『陰実』が大きく貢献も、大ヒット「ELDEN RING」反動やニコ動低迷の影響大


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KADOKAWAは8日、自社の2024年3月期第3四半期における決算を発表し、前年同期比ベースで営利大幅減の減収減益であることを明らかにした。四半期累計では売上高が1.4%減(前年同期比・以下同)、営業利益が31.4%減、連結業績では売上高は6.4%減、営業利益は23.6%減に着地した。

中核となる出版セグメントについては主に電子書籍・電子雑誌・メディアミックス作品を中心に増収となり、新刊では『パンどろぼうとほっかほっカー』、『メメンとモリ』などの販売が売上高に貢献し、ライセンス収入も増収となった一方、書籍・雑誌は海外事業が減収となり、セグメント全体としては売上高1.4%減、営業利益42.8%減を記録した。

映像セグメントについては、2023年放送のアニメ『【推しの子】』や『陰の実力者になりたくて!』などのライセンス収入が好調に推移、実写映像では『わたしの幸せな結婚』の劇場収入などが貢献したことに加え、前期の評価減計上の反動から225.2%増と大幅回復が見られた。

ゲームセグメントについては2023年に発売したAAAタイトル『ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON』の国内外の販売が好調だったものの、前期における『ELDEN RING』の海外での大ヒットからの反動で営業利益33.9%減。その他ニコニコ動画の運営を軸とするWebサービスセグメントでは「ニコニコ」の月額有料会員が減少したこと、広告関連サービスを縮小したことなどが影響し、営業利益41.3%減とこちらも軟調に推移した。

オタク総研編集部

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