モバファク「駅メモ」9周年で最高売上更新も、位置情報SNS「NauNau」情報漏洩騒動で“利益ゼロ”着地
モバイルゲームの企画開発を行う株式会社モバイルファクトリーは30日、2023年12月期における連結決算を公表。同社の運営するアプリゲーム「駅メモ!」の好調により売上高が過去最高を更新したことがわかった。
「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」はモバイルファクトリーが展開する位置情報連動型ゲームシリーズ。現在スマートフォン向けにアプリストア版とWeb版の2タイトルが展開されている。前者のアプリストア版「駅メモ!」は2023年でリリース9周年を迎えており、9周年施策として他社IPコラボを積極展開したことが奏功し、モバイルゲーム事業の売上高は前期比+9.6%の30億4300万円にのぼった。
主力のモバイルゲーム事業が同社業績を牽引している一方、完全子会社のSuishow株式会社が運営する「NauNau」がサービスを停止したことを受けてのれんの減損損失を計上、営業利益については「0円」に着地した。NauNau(ナウナウ)を巡っては昨年10月に「少なくとも200万人以上のユーザーの位置情報やチャットなどが外部から閲覧可能な状態が生じていた」とする報道が行われており、現在もサービスの運営を停止中。第三者機関も交えた調査および対策が完了し、ユーザーに安心して利用できることが確認出来次第、再開する予定としていた。
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さらに、同社は前期中に事業ポートフォリオの改善の一環として直近に手掛けていた「ブロックチェーン事業」の撤退を公表。ブロックチェーン事業の前期業績は損益2億5100万円の赤字を計上しており、当期第1四半期までの完全撤退を行うことを30日に示した。当期2024年12月期の業績予想についてはポートフォリオの改善や「駅メモ!」への集中投資を行うことで「増収、営業増益を見込む」としている。