コーエーテクモ、経常利益予想を“2倍以上”上方修正 凄腕の資産運用など奏功
コーエーテクモホールディングスは23日、2026年3月期(25年度)の中間決算の業績予想を上方修正すると発表した。経常利益は前回予想の80億円から175億円へと118.8%増となり、2倍以上の大幅な引き上げとなった。
売上高は前回予想の300億円から310億円へ3.3%増、営業利益は50億円から78億円へ56.0%増、中間純利益は60億円から132億円へ120.0%増とした。
本業、投資ともに好調な成長記録
同社は修正の理由について、本業のゲーム事業において、既存タイトルのリピート販売の増加や外注加工費、広告宣伝費等が計画に対して減少したことなどにより、売上高と営業利益が上振れすると説明した。
また、営業外収支を考慮した経常利益と純利益は営業利益から更に上回る上方修正を実施。この理由については「金融市場の動向を注視しながら運用を行い、営業外収支が計画を上回る見込みである」として、資産運用の好調つながったとしている。
同社は営業外で投資運用を行っており、本業をも上回る好成績を記録する“凄腕”で知られる。昨年度は「金融市場を注視しながら機動的な運用を行った」として、約178億円の黒字になり最終利益を大きく押し上げた。
通期の連結業績予想については、複数の新作タイトルの発売予定が第3四半期以降であることや世界経済、金融市場の動向を考慮し、当初予想からの変更はないとした。