にじさんじEN所属VTuber「セレン龍月」契約解除のANYCOLOR、株価が大幅続落「業績への影響は軽微」と説明


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VTuberプロダクション「にじさんじ」などを運営するANYCOLORは7日、投資家向けに「当社所属ライバー「Selen Tatsuki」の契約解除の決定による当社業績への影響について 」との文書を公表した。

ANYCOLORを巡っては、同社が運営する欧州圏向けVTuberプロダクション「にじさんじEN(NIJISANJI EN)」に所属するライバー「セレン龍月(Selen Tatsuki)」の契約解除を公式Xを通じて公表していた。契約解除の理由について「度重なる契約違反とSNS上での誤解を招く虚偽の発言が見られたため」と説明しており、2月7日現在、チャンネル登録者数79万人を超える同氏のYouTubeアカウントの動画はすべて非公開対応になっている。

これに対し、海外を中心に同氏のファン、および所属していたVTuberグループ・OBSYDIAのファンからは批判が続出。釈明を行ったものの「にじさんじ」系列プロダクション自体への信頼低下は免れないとして、一連の問題は同社の株価にも大きく影響している。発表前の2月6日には3750円前後を動いていたものの、本日7日の終値は3380円と400円近い続落に。

一連の状況を受け、ANYCOLOR社は7日に緊急で本件に対する見解を書面で公表。文書では「2024年2月5日に、当社は所属ライバー「Selen Tatsuki」の契約解除を決定いたしましたが、これが当社業績に与える影響は極めて軽微であります。」とのみ記載されており、株価は本発表により40円程の反発が見られた。

VTuber業界では直近にもVTuberプロダクション「ホロライブ」に所属していた夜空メルのタレント契約解除が発表。こちらも本件同様、機密情報の漏洩などの契約違反行為によるものだとした上で、ネット上で大きな注目を集めており、運営するカバーの株価にも影響した。

しばし“2大巨頭”とも称される日本国内の大手プロダクション「にじさんじ」と「ホロライブ」。運営会社はいずれも創業10年足らずで東証への上場を果たすなど、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せており、国内だけでなく海外からも投資が活発に行われている。こうした中で、本例のような海外ライバー/タレントを巡る騒動は海外投資家の間でネガティブ材料と受け止められることが如実に現れた出来事となった。

※初稿時、一部英語表記に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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