VTuberファンは若年層中心、推し事務所の調査で「にじさんじは女性、ホロライブは男性」3割以上の差あり


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調査会社の矢野経済研究所は昨年11月に「VTuberに関する消費者アンケート調査」を行い、VTuber関連動画の視聴傾向や、VTuber関連グッズやイベント等の支出状況について調査・分析を実施。同年12月27日に発刊したレポートにて「VTuberファン」の属性や、彼らが愛好するVTuber事務所/プロジェクトについての分析結果を取りまとめた。

【まとめると】「VTuberファン」は10~30代の男性、10~20代の女性を中心に構成されている。愛好するVTuber事務所/プロジェクトについては、「にじさんじプロジェクト」は女性が男性よりも多く、「ホロライブプロダクション」は男性が女性よりも多い。VTuberのファン層やその嗜好は性別、年齢などによって異なることが示唆される。

この調査では、2Dまたは3Dのキャラクターを用いてYouTubeなどの動画配信サービスで活動する配信者を「VTuber」と定義し、その人気が高まっているという前提のもと、日本国内に住む15~44歳の男女32,918名から、「VTuber」を趣味に選んだ1,104名(男性555名、女性549名)を対象にインターネットアンケートを実施した。

その結果、「VTuberファン」は性別や年齢別でみると男性の方が女性よりも多く、特に男性10代(15-19歳)で9.2%、男性20代前半(20-24歳)で9.0%、男性30代後半(35-39歳)7.8%、20代後半(25-29歳)7.2%となった。一方、女性では年齢が高くなると回答率が減少し、10代(15-19歳)5.9%、20代前半(20-24歳)4.8%、20代後半(25-29歳)3.5%という結果になった。これらの結果から、「VTuberファン」は10~30代の男性、10~20代の女性を中心に構成されていると考えられる。

また、「VTuberファン」が推し(愛好する)VTuber事務所/プロジェクトについても調査しており、結果「にじさんじプロジェクト」と「ホロライブプロダクション」が男女ともに最も高い回答率を示した。ただし、「にじさんじプロジェクト」では女性が男性よりも約30ポイント高く、「ホロライブプロダクション」では男性が女性よりも30ポイント以上高かった。このことから、ファンの性別によって推しのVTuber事務所/プロジェクトが棲み分けられていることがわかる。

また、「VTuberファン」の属性によって愛好するVTuber事務所/プロジェクトが異なることも明らかになった。「.LIVE」などの一部のVTuber事務所/プロジェクトでは、10代よりも20~40代で回答率が高い結果となった。これらの結果から、VTuberファンの属性によって、愛好するVTuber事務所/プロジェクトが異なることが示された。

以上が結果サマリーとなり、発刊資料の本編では性別のほか、5歳刻み年齢層別分析も行っている。価格はA4版154,000円。

調査要綱
1.調査期間: 2023年11月
2.調査対象: 日本国内在住の15~44歳の男女1,104名(趣味設問項目の中から「VTuber」を選択した男女1,104名)
3.調査方法: インターネットアンケート調査
4.発刊日:2023年12月27日

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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