『呪術廻戦』新作スマホゲームは「2週間で売上28億円」アニメとともに絶好調 「ウマ娘」に並ぶ“柱”になる可能性を秘めると評価=調査会社


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本年11月リリースのスマートフォン向けアプリゲーム「呪術廻戦 ファントムパレード」が、同月の日本における収益成長ランキングで2位を獲得し、好スタートを切っていたことがわかった。調査会社のSensorTower社が取りまとめた最新の資料により明らかになった。

「呪術廻戦 ファントムパレード」は、TVアニメ『呪術廻戦』を原作とした同シリーズ初となるモバイルゲームタイトル。ゲームはアニメのストーリーを新規フルボイスで再現し、さまざまなキャラクターの視点で描かれるストーリーもフルボイスで実装。自分だけのチーム編成で挑むバトル要素がリリース前より注目を集め、事前登録者数は100万人を突破していた。

そんな本作だが、この度Sensor Tower社が発表したデータによれば、11月21日のサービス開始日の日本のApp Storeトップ収益ランキングにて2位、翌日からは1位、以後もトップ10圏内を維持する高調なスタートを切っていたことが明らかに。同時期の無料ダウンロード数ランキングでは正式リリース当日から1位で、その後12日間はトップ5圏内を維持し続けたという。

本作のパブリッシャーであるSumzapはサイバーエージェントのグループ子会社であり、これまでにも『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』など多数のアプリゲームをリリースしているが、11月のパブリッシャー内収益内訳として同作が90%以上を占めてたことも明らかに。調査の集計期間が10日間であることを考えると、非常に速いスピードで収益を上げていることがうかかえる。

この好スタートは、サイバーエージェント全体のモバイルゲーム収益にも大きなインパクトを与えているとSensorTower社は言及している。同作リリース前にあたる10月のサイバーエージェントグループのモバイルゲーム収益シェアでは『ウマ娘 プリティーダービー』が約60%の収益シェアを占め、翌11月でも順位に変わりは見られなかったものの、「呪術廻戦 ファントムパレード」の急成長が押し上げたことで収益シェアは38%と相対的な下落が起こった。

『呪術廻戦 ファントムパレード』の急成長は、日本のモバイルゲーム全体で見ても際立っている。Sensor Towerのデータによれば、2023年11月の日本におけるモバイルゲーム収益成長量で、2位となっている。上位4タイトルは既存タイトルだが、同作は2023年11月21日の正式リリースから10日間での2位であることを考えると、驚異的な成長と言える。また、集計範囲を同作リリースから2週間の2023年12月4日までで見ると、1位となっている。

なお、本作の大きな特徴としてプレイヤーからも高い評価を受けていることが挙げられるとSensor Tower社は分析しており、日本のApp Storeにおける2023年11月21日から12月4日までのレーティングでは、星5評価が90%以上、星4評価を合わせると95%以上になり、同IP初のモバイルゲームとしてもプレイヤーに受け入れられていることも報告されている。

プレイヤーからの高評価やモバイルゲームとしての面白さに加え、リリース直後の2023年11月24日から同作初のストーリーイベント「望郷の境界線」の開催したことなどが好成績に繋がっていると推察できるとし、「今後の展開次第では同作は『ウマ娘 プリティーダービー』に次ぐ、CyberAgentの大きな収益の柱になる可能性を秘めている」と評価した。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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