アニメ「鷹の爪」の吉田くん、勝手に喋るAIに。版権100%保有企業が音声合成と生成AIをフル活用

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TVアニメ「秘密結社 鷹の爪」シリーズに登場するキャラクター、吉田くんのAI化が発表された。日本初の自律的な応答のできるアニメキャラクターとしてAI化に成功したとディー・エル・イー社が公表している。

本プロジェクトでは、先進的な音声合成AI技術を活用し、吉田くんのユニークな声と口調をほぼ完璧に再現することを目標に昨年企画の始動を発表。プロジェクトを通じて「吉田くんの言語モデル」の開発も行い、音声合成モデルと組み合わせることにより自律的な発話が可能になったという。

一般に権利がアニメというIP(知的財産)コンテンツは複雑に絡み合うことから、AI化といった分野への活用は各権利者の同意が必要であるため難しいとされている。しかし、本例の「秘密結社鷹の爪」は開発元のディー・エル・イー社すべて権利を保有しているため、実現に成功したと説明している。なお、同作品については声優も含めて権利保有しているとのこと。

本発表にあわせてデモ動画も公開されており、音声合成に加えて、ユーザーが入力したシナリオに対する自律的な反応を行っている様子がうかがえる。ディー・エル・イーはこうした取り組みについて「アニメーションの伝統的な制作プロセスに革命をもたらすことで、アニメーションの新たな時代が始まることを期待しています。」と期待を寄せている。

(補足)秘密結社鷹の爪…2006年4月、テレビ朝日での深夜放送がスタート。2012年、NHK Eテレ『ビットワールド』内で全国放送。様々な企業やコンテンツ、官公庁ともコラボレーションを行い、2017年には世界的有名キャラクター『ジャスティス・リーグ』とのコラボレーション映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』を公開。