Google、Pixelスマホに“生成AI”搭載へ「チャット返信の提案」「Googleアシスタントと共用」など無限大の活用策
米・Googleは日本時間の7日、AI向け大規模言語モデル「Gemini」を発表した。初期段階として「Gemini 1.0」をリリース予定であることを明かし、近日中にGoogleが提供するサービス群への応用を行うとしている。
Gemini 1.0は要件スペックや性能の異なる3つのモデルにて展開されるといい、複雑なタスクに対応する高性能モデル「Gemini Ultra」、性能と運用のバランスが取れた「Gemini Pro」、デバイス上での効率動作も行える「Gemini Nano」が登場。
中でも低性能に位置する NanoについてはGoogleが発売するスマートフォン「Pixel」シリーズへの搭載を行うことが発表され、Google Pixel 8 Proの実装を近日中に実施することが明らかになった。
これにより、Pixel 8 Proでは従来から可能になっていた「レコーダー」アプリにおけるオフラインでの高性能文字起こしに加え、文字起こし文章の要約などの新機能が利用できるようになるほか、キーボードアプリ「Gboard」ではWhatsApp等のメッセージアプリでのリプライを提案する機能の提供を予定しているという。日本語の対応は未定とのことだが、今後も「Googleアシスタント」への搭載といった方向性も見いだせることから、無限の活用法があるとして話題になっている。
なお、Nanoに限らずGeminiはGoogle 検索、広告、Chromeをはじめとした多くのGoogleサービスで提供される予定だとしており、現在提供中の生成AIチャットサービス「Bard(英語版)」では早速Geminiを搭載することで、これまで以上に多くのタスクを高効率かつ高品質に対応できるようになると紹介していた。