Googleマップ、色が変わった?アップデートで“冷淡”な色になり賛否両論…元Google社員も「道路の区別がつかない」


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Googleは11月中旬より自社のマップサービス「Googleマップ」の表示スタイルを一新した。

今回変更になったのはマップのカラー。Googleマップはこれまで幹線道路は黄色、公園/森は緑、海や川は明るい青と暖色系を採用していたが、新スタイルでは海は緑がかった青色に、道路は形態問わず灰色になるなど全体的に寒色系に。

新スタイルは11月中旬よりウェブ版とAndroid・iOS向けアプリ版のGoogleマップに適用されており、アプリ版は最新バージョンへのアップデートの有無に関わらず強制的に適用されている。

この変更についてユーザーの間では「公園や森が強調されよりわかりやすくなった」と評価する声がある一方、寒色系が「ダークモードのときに見にくい」道路が一律で灰色表示になったことで「道路種別がパッと見で分かりづらい」「道路名が読みにくい」といった声も見られ賛否両論に。

元Google社員としてGoogleマップのデザイン設計に携わったというElizabeth Larakiさんはこの一連の変更を「好きではない」とポスト(ツイート)にて一蹴。理由について同氏は「冷淡な色になって、より機械的で生成されたように感じられる。」「すべての道路が灰色になった」と述べつつ、色の変更よりも「余計な機能がオーバーレイとして表示されており、UXが損なわれますます複雑になった」ことが改悪の要因であるとの意見を綴っていた。

ちなみに、完全に新スタイルへ移行したわけではなく、執筆時点(12月1日)では「ウェブサイト埋め込み用」のGoogleマップではまだ旧スタイルが利用可能となっているため、比較の際はこちらを利用するとわかりやすい。また、道路が灰色表示になったことで鉄道路線が見にくくなると感じる方は、表示モードに「路線図」レイヤーを追加することで地下鉄に限り色が付くので確認して欲しい。

Map data ©2023 Google