東横イン、“ぬい活”流行で「ぬいぐるみ専用ベッド」を用意 貸出プランを56店舗に拡大へ

国内大手ホテルチェーンの東横インは10月から順次、ぬいぐるみやアクリルスタンド専用のベッドとガウンを貸し出す「推し活応援!~ぬいと一緒にお泊り会プラン~」の宿泊予約受付を全国に拡大する。
東横イン大阪ドーム前でテスト販売を実施したところ、「このサービスがあるからココに(宿泊)した!」「一緒に滞在している感がある」「可愛いので他の店舗でも実施してほしい」といった声が多数寄せられ、今回の店舗拡大に至った。
一般社団法人日本玩具協会によると、2024年度のぬいぐるみの市場規模は約450億円と前年比115.3%となっており、「推し活」市場とともに大きく成長を続けている。ぬいぐるみの楽しみ方も多様化しており、個数が多いほど「一緒にお出かけする」「一緒に旅行する」という所有者も多く存在する。旅行やお出かけの様子を「動画・写真を撮影する/写真や動画をSNSに投稿する」ケースも増えており、Instagramでは「#ぬい撮り」が420万件以上、「#ぬい活」が30万件以上投稿されている。
こうした流行を背景に、東横インでは社内の若手が集まるZ世代プロジェクト内で推し活を応援する取り組みを模索していたと同社の開発担当者は説明。
「私自身も、アクリルスタンドやぬいぐるみを旅先に連れていく推し活をしていたので、東横INNにペットと泊まれるプランがあるなら、ぬいぐるみにも同じようなサービスがあってもいいのでは?と感じた」と狙いを伝えている。また、ベッド横のスペースをステージのように活用して推しのアイテムを並べて撮影する客もおり、そうした楽しみ方をより応援できればと考えたという。
お泊りセットはベッドとガウン(S/Mサイズ)を用意。枕や布団、ガウン、ベッドフレームは実際に東横インで使用しているものと同じ素材で製作されており、不自然さのない、一体感を感じられるよう細部までこだわっているとのこと。
当プランの予約は公式サイトから宿泊日前日14時まで受け付け、それ以降は各店舗へ直接電話またはフロントでのレンタルも可能。宿泊料金は通常料金にプラス300円(税込)で、1セット1泊となる。