【レビュー】OPPO Find X3 Proを3週間使って分かったスマホの最前線


アイキャッチ画像

先週7月15日から販売開始の「OPPO Find X3 Pro」を事前にOPPOさんから借りておりましたので3週間使ってみて徹底レビューします!

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製品概要&外装

OPPO Find X3 ProはOPPO Findシリーズ10周年として発売されています。この記事ではまずはじめにこの端末の基本的なスペックと見た目を紹介させていただきます。まずはこの端末の情報を。以下のスペックにて提供されています。

本記事は製品販売元からの提供品を基に作成しておりますが、執筆時が正式発売日以前のため仕様や外観に差異がある可能性があります。ご注意ください。
  • SoC:Qualcomm® Snapdragon™ 888
  • メモリ:12GB RAM + 256GB ROM
  • 重量:196g
  • 防水機能:IP68 防水防塵
  • 充電規格:65W SuperVOOC / USB3.1
  • カラーバリエーション:ホワイト (AG グラス) ・ グロスブラック(グロスガラス)
  • 価格:118,000円(税込)

最新型の超ハイエンドSoCに一般PCを凌ぐメモリ容量、超高速充電に最高クラスの防水性能。ここぞとばかりに詰め込んだまさに「ハイスペックスマートフォン」の名を恣にしようとするOPPOさんの気が伺えます。

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曲線美を基調としたスタイル

それでは早速端末を見ていきましょう。と、そのまえにこの端末の外装などを見させてもらいます。

このスマホは曲線美を基調とした大胆なデザインが特徴です。クロスブラックをお借りしました。本体背面は全面鏡面仕上げでやや黒みがかっており高級感が半端じゃないです…角張った部分が一切なく全てにおいて滑らかさがあり、テテ握っててつっかえたりすることなくストレスフリーな印象でした。

ディスプレイ面(表面)は湾曲ベゼル+左端パンチホールカメラで、通知機能などを邪魔しない設計。右側には電源ボタン、左側には音量ボタンがあります。

あと付属品として保護フィルム(既に付いてます)・ケース・65W充電器・USB・Welcomeカード・イヤホンが付いてきます。中華スマホって高い安い関係なしに付属品豪華ですよね。まさにスターターキット。

多分ドコモとかの国内キャリア発売のやつは付属品なにもないと思うので注意を…

世界初!10億色+AIで彩る最強カメラ

最近のスマホと言えばやっぱりカメラ!ということでまずは各社ご自慢のカメラを見ていきましょう。

この端末は世界初となる10億色の色彩表現を撮影、保存、表示できる10bitフルパスカラーを実装。広角と超広角カメラにはOPPOとソニーが共同で開発したIMX766 50MPセンサーを搭載。このデュアルフラッグシップカメラに加えて、業界初となる、最大60倍の顕微鏡モードを搭載し、スマートフォンでは未体験の美しさと、緻密なミクロの世界を体験できます。

アウトカメラは4つのカメラで構成されています。

  1. [広角]約5000万画素(f/1.8絞り値)、ソニーIMX766、1/1.56インチ センサーサイズ、OIS、全画素全方位 PDAF
  2. [超広角]約5000万画素 ソニーIMX766 1/1.56インチ センサーサイズ、全画素全方位 PDAF
  3. [望遠]約1300万画素(f/2.4絞り値)、ハイブリット5倍光学ズーム、20倍デジタルズーム
  4. [顕微鏡]約300万画素(f/3.0絞り値)、60倍の拡大、FHD動画撮影

また、インカメラも約3200万画素(f/2.4絞り値) /画角 81°とそこそこハイスペックですね。

なかなか贅沢なハイスペックカメラを多数積んでいます。なので今回、カメラの「本気」を伺うべく東京は中野・吉祥寺で検証してきましたので皆さんにお見せしたいと思います!因みに何もプロモードとかで撮っていません。適当に撮りました。

この端末は10ビットカラーを保持するためHEIF形式で保存されますが、Web上に掲載できるようにJPGに変換して、サイズ低減のため縮小しております。つきまして写真の劣化が見られるかもしれません。ご留意ください。
まずは青空の吉祥寺駅北口ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺当たりです。
続いて夕暮れ時の吉祥寺駅北口アトレ周辺です。
別日の曇りの日の中野駅周辺写真です。曇りでもきれいに撮影できてきます。

超広角モードを試す

続いて超広角モードを試してみました。最大0.6倍率で撮ることが出来ます。中野セントラルパークで撮りました。上が通常モード、下が超広角モードです。

非常に画角が広がっているにもかかわらず画面の明るさが落ちることなく写真が撮れています。

夜景モードで本領発揮

最近のカメラって夜景モードがあるのが多いですよね。ソニーとの共同開発のイメージセンサーが見ものです!はっきり言ってここまで夜景をきれいに撮れる端末はほぼ無いのではないのかというのが印象です。

まずは18時30分に中野駅西側の桟橋にて撮影した写真です。暗くなりゆく頃ですがとても感度が良い。

続いて19時30分、中野セントラルパークの写真です。

ここからは記事投稿日の前日、7月10日の20時ごろ、中野駅北口に行ってきました。中野のランドマーク「サンプラザ」と中野区役所が見える辺りです。

続いて中野駅北口の高架連絡通路で撮った写真です。時刻は同じ20時台。

通常の夜景モード
超広角モード+夜景モード

ゲリラ豪雨が襲う直前の中野駅北口です。このあと最高に全部濡れました…でも最高クラスの防水防塵で大丈夫!

これ、本当に真っ暗の20時台なんですよ…相当きれいに取れてますよね。非常にノイズも結構抑えられて、10億色で非常に鮮やかに彩っています。

※なお、掲載の画像はWeb用にカットされていますのでフルサイズの写真は画像URLの-1024×768の部分を消すと見られます。

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AIシーン強化で”雨滴も逃さぬ”最適化

このスマホにはAIシーン強化モードが搭載されています。これが超有能!

たとえば文章を撮りたいときに、カメラを向けるとスマホ搭載のAIプロセッサが自動で「テキスト最適モード」に変更されて、最適化されます。

更に撮影する際に極めて近い場合にはマクロレンズモード、画角が狭かったら超広角モードにしたほうが良いですよ!とレコメンドしてくれます。写真撮影の補助として非常に最適です。

突然雨が降ってきたときに不意に写真をぱっと撮って見たら結構きれいに雨粒一つ一つをきれいに収めることが出来ました。

スマホに顕微鏡の時代がやってきた

写真の話題はこれが最後です。はじめにカメラの項にてアウトカメラの紹介をしたのですが、お気づきだったでしょうか。最後の項目に[顕微鏡]約300万画素と書いてあるのを…

そうなんです。このスマホの特出すべきポイントの一つが最大60倍ズームの顕微鏡機能なんです!

スマートフォンのカメラでは光学ズームは優秀なやつで20倍が関の山。ですが最大60倍のズーム機能のカメラを搭載することで非常に微細な物体もブレずに撮ることができるんです。

下の顕微鏡モードの60倍ズームで撮った画像、何かわかりますか?

ちょっと拡大率を下げてみたらわかると思います。下は30倍の画像です。

もう分かったのではないでしょうか?そうです。ディスプレイの1ビットの写真なんです。ディスプレイって赤・青・緑で構成されているのはよく聞くんですけど実際に見ることができるってのが凄い。ほかにも毛で出来ている衣料で撮るとこんな感じ。

実用的かどうかは置いといて凄いですよね…ただし顕微鏡だけに使われるのではなくフルHD撮影にも利用できるためなくてはなりませんよ!

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4K60FPSでの動画撮影

カメラと言えば写真撮影以外にも動画撮影も重要ですよね!ってことで動画撮影も検証してみました。

動画は高速SoCを活用した「4K60FPS」での動画撮影が行えます!もちろんH.265での処理も出ます。設定はカメラアプリの上のところをちょっとスワイプするだけで表示され、とても使い勝手がいいです。

手ブレ補正Proがほぼスタビライザーな件

このスマホには手ブレ補正Proという機能があり、通常の手ブレ補正よりもさらに強化してた知ってもぶれないレベルとのことです。

でも比較してみないとわかんない。ってことで実際に手ブレ補正Proオフとオンを比較した動画をアップロードしましたので御覧ください↓

動画はPremiereで編集しました。

因みに手で直接持って撮った直撮りです。途中相当上下左右に振り回してたんですがスタビライザーに匹敵するくらい安定していました。もともとオフのときでも結構出来てたんですけどProの場合、吸い付かれる感じでなめらかに動きました。

あとProの場合だと強制的に60FPSになるのも大きな理由かもしれません。ですが手ブレ補正Proは4Kでは適応されません。

他にもポートレート、アウト/イン同時動画撮影、スローモーション、タイムラプス、映画, エキスパート、パノラマ、テキストスキャナー、顕微鏡、ステッカー、Google Lens、レンズ汚れ検知機能と非常に多岐なモードも使えますのでぜひ実物で使ってみてください!QRコード認識機能もあります。

120FPS・10億色で彩る有機EL

続いて高級スマホで見るべきポイントのディスプレイを紹介します。

もちろん有機ELで画質はQHD+です。ですが他の端末と違うのが10億色表示と最大120Hzリフレッシュレートに対応しています。

頂いた追加資料の説明です↓

狭額縁の広々とした約6.7インチのディスプレイとOPPOの10bitフルパスカラーマネジメントシステムが組み合わさることで感動的な視覚体験を実現します。
525PPIの画素密度と最大輝度1300nitにくわえ、5,000,000:1という驚異的なコントラスト比で、くっきりと明るく、実物に近い色調を表示します。0.4 JNCDの色精度とDisplayMate A+認証を獲得しています。

OPPO Find X3 Proのディスプレイは、LTPO対応の有機ELパネルと1~120Hzのリフレッシュレートを必要に応じて自動調整する機能により、消費電力を効率よく抑えます。マルチプレイヤーゲームを楽しむときも、ソーシャルメディアのタイムラインをスクロールするときも、電子書籍を読むときも、消費電力を節約しながら、視覚的にもなめらかな表示と指に吸い付くような画面操作を実現します。

高リフレッシュレートなのでFPSでゲームなどで絶大な効果を発揮すると思います。

また、最近のAndroidから実装されたダークモードも対応。黒は有機ELが得意とする色で、電力使用量も抑えられます。外が暗くてもよりくっきり見ることができます。

私のメインスマホは有機ELなのですが鮮やかさがぜんぜん違う。なので端末を吟味したいなら実店舗で見ることを強く推奨します。まじでWebの写真ではわからない凄さです。

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Antutu70万台の最高性能

ここからはOSの話やCPUの話などやや専門的なことを検証します。Antutuベンチマークが70万点という申し分ない性能です。特にグラフィックス分野が相当強化されているようです。メモリは12GB、学校配布のGIGAスクール構想もびっくりのメモリ容量です。

ランキングも第10位らしいです。78万点って書いてあるけどホントなんかな…?

テスト中の動画を撮ってみました。当たり前ですがなめらかです…

「ゲームスペース」で強力サポート

端末にプリインされている「ゲームスペース」というアプリを使うとパフォーマンス最適化が行われ最大限性能が引き出せます!

均衡モード・低電力モード・プロゲーマーモードの3つが選べ、それぞれで最適化が行えます。

ゲームを起動中でも最適化モード変更、タップ感度の調整、スワイプ感度の調整、強制着拒、通知停止、画面録画、各種使用率の表示、メッセージング機能が使えます。これ良いですよね。

ってなこともあって4K60FPSの動画撮影もスムーズに行なえます。

スナドラ888だけどあまり発熱しない

最近発売されたAQUOS R6などはSnapdragon888を搭載しているのですがちらほら発熱がヤバい!というお話をTwitterで伺います。カメラの発熱の性かもしれませんが写真10枚くらい撮ったらアプリが落ちるという声もちらほら…

ですがOPPO Find X3 Proを試した限り発熱は高負荷ゲーム時以外はほぼ無いです。ただし最高に付加をかけるとえげつない温度が出ます。

こちらに先程4K動画を撮った直後に見た、Antutuベンチマークの温度テストです。CPU39℃・バッテリ34℃でした。(環境温度はだいたい25℃)

もちろん高負荷の作業を続けたり、外気温なので大きく左右されたりするのでまぁ参考までに…

※執筆時点でこの端末を検証しているのはほぼいないので結構貴重なデータだと思います。

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30分で満充電、65Wの超高速充電を検証

続いて充電についてです。65Wでの超高速充電「65W SuperVOOCフラッシュチャージ」を搭載しています。さて実力はどうなのか…?ということで実際に試してみました。

16:52 電池残量1%
17:18 電池残量80%
結果としては26分で80%!
相当高速ですね…もちろん80%→100%になるのはもっと時間かかると思うのですがそれにしても凄い…!

また、端末のバッテリーを利用して他の端末を充電出来ます。

人の心にフィットする「Color OS 11」

OPPO端末ではAndroidをベースに組み替えた「Color OS」を基盤に様々な機能を提供しています。某他社のEMUIみたいなものです。そんなColor OSをお恥ずかしいことに初めて使わせていただいたのですが人間の心にフィットするようなOSだなと実感しました。フット?一体何を言ってるのか…とならないように説明させていただきます。

Color OSは「人間のための技術で、世界をもっとあたたかく。」に基づく設計
スマートフォンから流れる音はゲームや動画だけではありません。日常生活の中で通知音やアラーム等もよく耳にします。
もし、その音が機械的な電子音ではなく温かみのある音楽なら、もっと心が豊かになる時間を過ごせるのではないでしょうか。OPPO Find X3 Proはその「音」でもユーザーの心を満たしてくれます。

という説明を頂いています。色相テストで導いたカラーバリエーションで提供をしているらしいです。

iPhoneのようなナビゲーションジェスチャーも対応しており、使い勝手は文句なし。

O Relaxで「癒やし」もスマホで。

Color OSにはO Relaxというアプリが付いてるんですけどそれが意外と良い!詳しくは下の動画を見てみてください。朝露や砂漠、夜空、ジャングルなどの環境音を流してくれたり、落ち着くゲームや豆知識を教えてくれたりします。

動画編集や音楽パーティーもできる?

みんなで音楽を共有しながら電話できる「Music Party」や動画編集アプリ「SO LOOP」もデフォルトで入ってます!

他にも天気アプリや端末のメンテナンスアプリ、ファイラーも付いています。

スクショなどもめちゃくちゃ直感的に行なえ、シームレスな操作ができました!

Dolby Atmos+ステレオスピーカーが最高

いろんな制約でモノラルスピーカーしか搭載できない機種とかあるんですけどこの端末はステレオスピーカーです。しかも音が大きい!試しにTikTokを見てみたんですけどめっちゃ大きい。

また、Dolby Atmosも利用でき、高音質な音楽体験も可能です!

3週間試して分かったここを直して!ポイント

私は良いことばっかり言う人間じゃないのでちょっと直してほしいポイントを紹介します。

ボタンの位置!

正直まじでこれくらいです。音量ボタンを右側に設置しろ!ってのが一番ちょっとムカついたところでしたね。

ちょっと重い

196グラムなんですけどちょっとそれより重い印象です…

おサイフケータイが無いのは痛手

基本的には死角なしなんですが私がモバイルSuicaとか常日頃使っているおサイフケータイがないのは結構きついですね…使い慣れるとまじで離れられない存在です…

NFC規格のTypr-Fという世界でも稀なタイプを使ってる(だいたいAorB)ので対応は難しいかもしれませんがこれさえあれば、、、!

はい。もう書くことナイです。ステマっぽいんですがお金はもらってません。むしろください!(懇願)

まとめ

いかがだったでしょうか。8000字程度てめちゃくちゃ細かいとこまで説明できたのではないかと個人的に思います。

本当にフラグシップスマホって死角なしなんだな。って使ってみてわかりました。

カメラ、処理速度、UI、充電、画面全てにおいてほぼ問題無しの最高に尽きる商品でした。ただしフラグシップモデルなので12万円と結構お高めなのですがそれでも買う価値はそうとうあると思います。

私も買いたい…でも高くて買えない…そんなジレンマにかられてしまった3週間でしたね。まじでOPPOさんに返すのが惜しいくらいです。

国内発売は7月16日からですので、ぜひこの記事が参考になれば幸いです!

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企画=市井P@オタク総研代表
文責・編集=同上
制作製品協力=オウガ・ジャパン株式会社様

商品詳細情報

この製品の詳細な仕様を掲載します。

カラーバリエーション

「OPPO Find X3 Pro」取り扱い店
OPPO公式楽天市場店他、下記の量販店、ECサイト、MNO/MVNOなどで販売いたします。
メーカー希望小売価格: 118,000円(税込)
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公式サイト:https://www.oppo.com/jp/
Twitter:https://twitter.com/OPPOJapan
Facebook:https://www.facebook.com/oppojapan/
Instagram:https://www.instagram.com/oppojapan/

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市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。