”この子貰える…”お茶の間が凍る?CMで話題のゲーム『メメントモリ』運営元はヒットで売上が前年比7倍近く


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今年のお盆に「この子貰える………メメントモリ」このフレーズを一度でもTVで聞いたことのある方も多いのではなかろうか。

メメントモリ』とはバンク・オブ・イノベーションが手掛ける、基本プレイ無料のスマートフォン・PC向け新作RPG。2022年10月のリリースまでに事前登録120万人を超え注目を集め、リリース1年に満たないうちに現在Google Playストアでは100万ダウンロードを記録しており今話題のスマホゲーム。

作中には過酷な過去や運命を背負う少女たちが登場し、そのキャラクターごとのストーリーと世界観を歌唱で表現した“ラメント”には多数の本格派アーティストや声優が参加。心に残るストーリーと“ラメント”、実力派声優によるボイスで、キャラクターたちの世界観を存分に体感出来ることが魅力の一つとして支持されているそう。

著名声優の小倉唯さんがCV(キャラクターボイス)を務める、同作キャラクター「ナターシャ」

本作はリリース当初よりプロモーションに力を入れているこが顕著に伺え、ネット広告や街頭広告はもとより、数多くの在京/在阪キー局にスポットCMを出稿していることで知られている。特に本年4月には初の周年比較としてハーフアニバーサリーキャンペーンをゲーム内外で実施しており、2023年5月度のテレビCMの放送回数の調査結果では全国5位にランクインしたことも明らかになっていた。

そして、本年8月からは新たなTVCMの放送も始まっている。CMは「メメントモリで私を好きになる」から始まる独特な静けさが特徴的であることから、ネットでは「お盆で家族が集まる時にお茶の間が凍る」「ゴールデンタイムに流されるとどう見流せばよいか…」「本当にシーン…ってなる」との意見も目立ち(ファンからの一定の支持はあるものの)評価はお世辞にも芳しくはないようだ。

そんなある意味”有名”な『メメントモリ』だが、運営会社が9日に発表した決算にて同作が好調なヒットを継続していることがわかった。同日公開された決算資料によると、BOI(バンク・オブ・イノベーション)の2023年9月期第三四半期(4〜6月)では『メメントモリ』が36億円の売上を記録するヒットにより全社売上が前年同期比6.8倍に成長、全体売上の92%を占めるなど業績を牽引していることが明らかに。

その勢いは第三者が実施していたアプリマケーティング資料からも明らかで、フラー株式会社のアプリ分析プラットフォーム「App Ape」の2023年Q1(1〜3月)の売上ランキングでは14位にランクイン。2022年にリリースしたアプリは本作とほか2作の計3タイトルであったことから、ヒットの移り変わりの激しいモバイルゲーム業界でも好調に遷移していることが伺える。

これらのヒットの継続にはゲームの宣伝、とりあけ前述のような多少の印象に残り目を引くようなCMも寄与していることも想定される。本年10月はリリース1周年という節目を迎えることから、変わり種CMとともに成長にも注目したい。

明確な広告軸戦略もヒットに導いた要因の一つ

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2023年5月度テレビCM放送回数ランキング発表(SMN株式会社)