【業界コラム】KLab、2023年は「スクフェス」サ終に後継タイトルの開発撤退など厳しい1年に?

アイキャッチ画像

ソーシャルゲームを軸にゲームタイトルの企画開発を行うKLab株式会社は9日、同社の2022年12月期の通期決算を報告した。通期業績は売上高16,8.8億円(前期比29.4%の減少)、営業損失は前期から縮小し5.98億円となった。【サブカル業界決算観測

同社の決算資料によると、「BLEACH Brave Souls」が年間を通して好調に推移したほか、「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」等の長期運営タイトルが堅実に推移した一方、「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」が振るわなかった事や、業績不振タイトルの移管や撤退などが減収の要因だと説明した。

KLab開発タイトルを巡っては、先日、リズムゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」が10周年を目前に3月31日にサービスを終了することが明かされた。また、時を同じくして、事実上の後継新作タイトル「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!(スクフェス2)」が2023年春にリリースされることも発表された。

しかし、その新作タイトルについて、昨年9月25日に開催されたブシロードグループの株主総会内にて同社会長の木谷高明氏が「スクフェス2 の開発はKlabではない」旨を言及していたことが質問を行った株主により明らかになっていた。

【関連記事】ラブライブの新作ゲーム「スクフェス2」KLabは関与しないと言及 実質撤退か

5ヶ月近く経過し、「スクフェス2」に関する様々な情報が解禁される中、著作権表記などが行われていない点や決算説明資料で一切言及されていない点を考慮すると、木谷会長の発言の通り、KLabは今後関与しない可能性は非常に濃厚だ。

2023年期と今後について同社は「既存タイトルの安定運用によるトップラインの維持に加え、グローバルで高い人気と熱量を有するIPを活用したヒットタイトルの創出に努め、中長期での事業成長を目指します」とコメントした。

また、近年様々な企業が取り組みを推進している「ブロックチェーン技術」の活用も視野に入れているほか、言語障壁を伴わないカジュアルゲームにも注力すると説明している。

©2013 プロジェクトラブライブ! ©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! ©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ©SUNRISE ©bushiroad

【PDF】2022年12月期第4四半期及び通期 決算説明資料

【PDF】2022年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)