バンダイナムコ、3Qは全ての事業で増収増益:「ELDEN RING」のヒット継続などが寄与


アイキャッチ画像

バンダイナムコHDは7日、同社の2023年3月期第3四半期決算を公表。「ELDEN RING」のヒット継続などの家庭用ゲーム販売の成長や、カード商材等の利益率の高い商品・サービスの販売が好調だったことにより、全ての事業において増収増益を記録。四半期連結での売上高は7432億円(前年同期比18.3%増)、営業利益は1062億円(前年同期比15.2%増)を計上した。

デジタル事業については、前述したように「ELDEN RING(エルデンリング)」等の既存タイトルのリピート販売が前期に引き続き海外を中心に好調で、業績の伸長を牽引。ネットワークコンテンツにおいては、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力タイトルも好調に推移しているという。

エルデンリングを巡っては先日公開されたKADOKAWAのゲームセグメントが前期比2,100%を記録するなど、非常に大きな影響力を持っていることがうかがえる。
【関連記事】KADOKAWA、3Q決算を公表:『ELDEN RING』バブルも健在でゲーム事業の利益が2,100%増加

トイホビー事業では円安の進行に伴う原材料価格や燃料価格の上昇の影響を受けたものの「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやキャラくじ等のハイターゲット層(大人層)向けの商品が国内外において好調に推移した。

決算短信のPDFは元記事より確認できます

同社が今後中期目標として大きく掲げているIP成長を軸とするIPプロデュース事業については、当期に組織体制の変更を行い、映像・音楽・ライブイベント等に関するリソースやノウハウの集約に注力。この新体制のもと、「機動戦士ガンダム」シリーズ「ラブライブ!」シリーズ、「転スラ」等の映像配信、楽曲配信、ライブイベントの開催やライセンスビジネス等を行ったと説明。国内における行動制限の緩和が進んだことにより増益となった。

なお、2023年3月期通期の連結業績予想数値については2Qに公表した予想数値からの変更はないとしている。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。

icon 関連リンク

【PDF】バンダイナムコホールディングス2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

メルマガ詳細