サイバーA、ゲーム事業は『ウマ娘』英語版で海外売上が“6倍増” 来期は減益予想に
サイバーエージェントは14日、2025年9月期の本決算を発表したなかで、ゲーム事業は売上高が前年比10.6%増の2167億円、営業利益は前年比96.5%増の600億円と大幅な増益を記録した。
成長の要因として、同社は複数の新規タイトルの大型ヒットを上げた。3月に『ちいかわぽけっと』(開発:アプリボット)を、本年度に『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(配信:バンダイナムコエンターテイメント)や『Shadowverse: Worlds Beyond』をリリース。「ジージェネET」は約半月でダウンロード数が300万件を突破するなど好発進が続いた。
また、第4四半期単独(7-9月)では営業利益は前年比6.1倍の256億円となり、利益率は33.5%に達した。こちらはアプリ外課金決済(PlayストアやApp Storeを介さない決済方法)への移行効果により、手数料率が抑えられ利益率が改善した。
同四半期は海外展開も印象的で、新たに英語版『ウマ娘プリティーダービー』の配信を開始。海外売上高は前年比6倍の200億円に拡大した。グローバル市場での存在感を高めつつある。
リリース前より「ケンタッキーダービー」やフランスGI「パリ大賞典」に協賛するなど現地プロモーションを続けており、同時期に放送したアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』とあわせて現地アニメイベントで盛り上がりを見せるなど、こちらも好調を記録している。
なお、同日に開示した2026年9月期の業績見通しについては、売上高8,740億円→8,800億円と増益を見込む一方、営業利益は717億円→500〜600億円と減益を予想した。レンジでの開示とした理由については「ゲーム事業の特性上、業績への変動要因が大きいため」としている。

