コロプラ、得意の”位置ゲー”で再起図る 新規に開発予定を2本追加
コロプラは5日、自社の2025年度9月期決算を公表したなかで、決算資料中にて位置情報を活用したゲームの新規開発を強化する方針を示している。同社が得意とする位置ゲーム分野において、新たに2本のタイトルを開発予定に追加する。
同社の決算資料によると、エンターテインメント事業(ゲーム開発関連)の年間売上高は232億6400万円、営業損益は1億8000万円の赤字に。スマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が好調に推移し、引き続き連結業績に貢献した。
当期には新作タイトルとして「異世界∞異世界」「神魔狩りのツクヨミ」の配信を開始したが、一部既存タイトルで配信期間の長期化に伴う売上逓減が発生したことで、減収となった。一方、グループ全体でのコスト見直しにより外注費等が減少したことで、11億8000万円の営業損失だった前期比から赤字幅が縮小している。

同社はあわせて、今後のゲーム開発の方針として「グローバルヒットを狙う位置ゲー×有カIPの開発推進」を挙げ、パイプラインに位置情報ゲームを2本追加した。先述の「ドラクエウォーク」が引き続き主力タイトルとして収益を支えているほか、足元では待ち時間や移動時間に着目した新サービス「360maps」をリリースしている。
このほか「自社の資産を活用した他社との協業」「グループ会社が強みを持つアドペンチャーゲームの開発」などの方針も打ち出しており、事業基盤の強化を目指す。
※「位置ゲー」はコロプラの登録商標