【レポート】桜守歌織先生の音楽教室が開講!「アイドルマスターミリオンライブ!」12thライブDAY2—新曲「Enjoy&Feel」を初お披露目


【レポート】桜守歌織先生の音楽教室が開講!「アイドルマスターミリオンライブ!」12thライブDAY2—新曲「Enjoy&Feel」を初お披露目

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アンコールでは、イントロが流れるなかで全員が登場し、歌ったのはミリシタ8周年記念曲「蝶々むすび」。DAY1とは一新されたメンバー、そして香里さんのソロパートで響いた美しい歌声で、楽曲が持つ新たな一面を感じさせるものに。

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最後の挨拶でそれぞれがこの公演に対する思いや感謝のメッセージを送るなかで、ひときわ強い思いを持っていたと思えたのが南さん。歌織と紬はミリオンライブ!の展開における、スマホゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)から追加されたアイドルであり、香里さんと南さんは途中から参加。そんな南さんが“最高で大好きな同期”という思いを語ると香里さんは感激し、お互いに抱き合う。そんな光景に、場内も温かい拍手に包まれていた。

香里さんは、音楽とみんなが大好きという気持ちを改めて実感したことを語りつつ、感謝の言葉として、ありがとうだけでは足りないからと“ありがとう×100万!”と表現して伝える。そしてこれから先もみんなと歌声を重ねて、最高のハーモニーを届けていきたいと意気込みを語った。

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「みんなで最高のミュージックを奏でましょう」と口にして、ラストナンバーとなったのは「MUSIC♪」。先輩である765PRO ALLSTARSの楽曲で、ステージでは自由に歩きながらプロデューサーに向けて挨拶をしつつ、主演の香里さんをねぎらうように集まる一幕も。途中には天井から風船が降り注ぐなか、音楽を楽しみ広がる世界と高みを目指すことを示す楽曲を高らかに歌っていた。

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音楽教室らしく「先生さようなら」「みなさんさようなら」と挨拶してメンバーたちが降壇。ひとり残った香里さんは、感謝の言葉とともに「みなさんさようなら」と挨拶をするも、最後の最後、去り際に「またね」と一言。大きな歓声に包まれたなかで締めくくった。

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DAY1と同様に、主演公演としての歌織らしさが詰まったものであり、音楽教室に見立てた形での楽曲披露や、トークのやりとりも含めて音楽教室に見学、あるいは参加しているような空気感で包まれていたのが印象的。また、トークの端々でも触れられていたように、この公演だからこそあまり歌わなかったジャンルの曲が歌えたことを口にするメンバーも多く、新たな一面を感じさせたのと同時に、主演が輝き、周りも支えつつ輝く公演というのを改めて実感した。

12thライブで全容が明らかとなった主演制公演。次の舞台は11thライブ延期公演になると思われるが、主演はロコと七尾百合子であることが決まっているなかで、どのような公演になるのか楽しみにしたいところだ。と同時に、この先誰が主演を務めどのようなライブになるかも期待できる、そして誰であっても主演が務められるミリオンライブ!の積み重ねも感じられた次第だ。

筆者が印象に残ったシーンと「ハミングバード」の思い出(余談)

また余談ではあるが、筆者として個人的に印象的だったところはいくつかある。香里さんの歌唱力の高さと楽しそうに歌う姿が目と耳を離さない魅力的なものだったのは言うまでもないところで、トーク中では歌織先生として生徒であるメンバーと話す場面も多かったところもあってか、どこまでが香里さんで歌織先生なのかがあやふやというか、ほぼ全編にわたって歌織先生という感覚があったこととか、今回の音楽教室というコンセプトも披露された数々のステージも素晴らしいものだったというのは前提におきつつ、一歩引いた視点で見ると、発声練習はある意味プロデューサーを試すぐらいコールなどが多いものだったこととか、いろいろな場所で歌うレッスンにおける「Justice OR Voice」はMCパートでもツッコミが入るぐらい、街が壊されている異世界と思われる場所だったり、ミリシタのMVでは歌織の瞳が赤くなっているというかっこよくも怪しげな雰囲気であったり、発表会の1曲目がいきなり「電波感傷」であったり、「シークレットジュエル〜魅惑の金剛石〜」は、怪盗団をイメージした楽曲であったりと、意外と歌織先生はスパルタなのでは……と思ったりするところがあったり、アイドルの身長順で並んだときのギャップがあると触れたところについて、今回の出演者では背の高い渡部さんが、小柄な桃子を演じていることもあり、しゃがんで背が低いことを表現したり、逆に小柄な角元さんが、背の高いエレナを演じていることもあり、めいっぱいの背伸びやジャンプ、さらには手を上に伸ばして表現しているところも目を引いていたこととか、大きな声ではいいにくく、そっと触れておくのだが、筆者のお気に入りアイドルが木下ひなたということを踏まえると、序盤の「Get lol! Get lol! SONG」「Helloコンチェルト」「サンリズム・オーケストラ♪」はオリジナル歌唱メンバーにひなたが入っている楽曲なので、“裏ひなたタイム”と思ったこととか、ミリシタにおけるイベントコミュの「プラチナスターツアー 〜Angelic Parade♪〜」では、歌織のレッスンを受けるひなたの姿も描かれているため、生徒の立場としているところが見たかったというわずかながらにある。

本稿は歌織の主演公演なので話を戻しつつ、筆者が最も印象に残ったシーンと言えば、「ハミングバード」だろう。前述のように歌織の最初のソロ曲であり、新しい世界に飛び込み羽ばたいていくことを示す楽曲となっている。

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トークのなかでも触れられていたが、香里さんにとって初めてのステージであり、「ハミングバード」の初披露を果たしたのが、2017年の「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! EXTRA LIVE MEG@TON VOICE!」で、当時としてもすごさを感じていたのだが配信で見ていたこともあり、あくまで筆者個人として印象的だったのは現地で見ることができた5thライブ(「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!」)のDAY1。初めてナンバリングの周年ライブという大舞台で、全体曲を控えたソロ・ユニットパートのトリを務め、堂々と歌声を響かせて魅了したことは今でも思い出される。ほかにも10thライブツアーAct-3(「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-3 R@ISE THE DREAM!!!」)では、香里さんがソロでこの曲を歌っているとき、後ろのスクリーンに描かれたブランドロゴであるパピヨンマークが映し出されたとき、それが重なって羽根が映えたかのように見えたのも印象深く感じられるものだった。

今回は、時折笑顔を見せながら楽しく、それでいて会場中やそれを通り越して歌声を届けていく。力強さがあっても決して圧ではなく、すっと心に入ってくる。それは、ただただすごいの一言、というのが率直な感想。重ねてきた成長や、音楽とみんなが大好きという気持ちが、自身と歌を大きく羽ばたかせていく。その歌声と姿に見る人々が魅了され、涙腺が刺激される。言葉にするとシンプルだが、歌の素晴らしさとすごさを目の当たりにしたと思えた次第だ。

【DAY2】「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 12thLIVE」セットリスト(敬称略)

1.ハミングバード/香里有佐
2.Contrastet/ミリオンスターズ
3.Get lol! Get lol! SONG/ミリオンスターズ
4.Helloコンチェルト/山崎はるか、Machico
5.サンリズム・オーケストラ♪/愛美、南 早紀、渡部恵子
6.Eternal Harmony/原嶋あかり、斉藤佑圭、小笠原早紀
7.瞳の中のシリウス/大関英里、郁原ゆう
8.カワラナイモノ/山崎はるか、南 早紀
9.空色♡ Birthday Card/斉藤佑圭、角元明日香、Machico
10.涙を知ること/原嶋あかり、愛美、稲川英里、香里有佐
11.オーディナリィ・クローバー/原嶋あかり、渡部恵子、香里有佐
12.BORN ON DREAM! 〜HANABI☆NIGHT〜/斉藤佑圭、稲川英里、小笠原早紀
13.NO CURRY NO LIFE/郁原ゆう、山崎はるか
14.Parade d’amour/山崎はるか、大関英里、角元明日香、Machico
15.Justice OR Voice/愛美、南 早紀、小笠原早紀、香里有佐
16.電波感傷/南 早紀、香里有佐
17.White Vows/原嶋あかり、渡部恵子、稲川英里
18.ダイヤモンド・クラリティ/郁原ゆう、山崎はるか、斉藤佑圭、Machico
19.シークレットジュエル 〜魅惑の金剛石〜/大関英里、愛美、小笠原早紀、角元明日香
20.Enjoy&Feel/香里有佐
21.MUSIC JOURNEY/ミリオンスターズ
22.蝶々むすび/ミリオンスターズ
23.MUSIC♪/ミリオンスターズ

THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

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さとうかずや

著者 さとうかずや
本業はお堅い会社の会社員。かつてはテクノロジー&ビジネス情報メディアの硬派(自称)なIT系編集記者であったにもかかわらず、ゲームエンタメ担当としてこれまで特定のキャラにスポットをあてたゲーム記事や、キャラコンテンツのライブイベント記事を書き続け、特に「アイドルマスター」と「ラブライブ!」シリーズは、10年以上にわたってあわせて100本以上を執筆。その経験をいかして、副業ゲームエンタメライターとして寄稿も行うことに。 アイマス歴は、アーケード版ロケテスト1回目からのプレーヤー。 X(旧Twitter):https://x.com/310kazuya