ガンホー、臨時株主総会で「社長解任案」否決 物言う株主提言も大株主ら反対か

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは24日、東京都内で臨時株主総会を開催し、第2号議案「取締役森下一喜氏解任の件」が否決された旨を公表した。
株主提案を主導したストラテジックキャピタルはアクティビスト、いわゆる物言う株主として、同社株式を10パーセント以上保有したうえで、2件の提案を実施していた。1号議案「定款一部変更(取締役解任決議要件を加重する条項の削除)」は原案通り承認可決されたものの、森下氏の解任を訴える提案は否決された。
ストラテジックキャピタル側は解任提案において、ガンホーの過去10年にわたる業績低迷と株価パフォーマンスの不振を根拠に、パズドラのヒットを「一発屋」と呼ぶなどして森下氏の責任を追及していた。
一方、ガンホー側は森下氏は同社の主要タイトル「パズル&ドラゴンズ」をはじめとする事業成果に貢献してきたと反論し、取締役会として反対した。
森下氏について「当社の業績に大きく貢献しており、当社の企業価値向上の観点から引き続き取締役を務める必要がある」と説明し、解任された場合、「当社の企業価値が大きく毀損されるおそれがある」として強い懸念を示していた。