ライトノベル出版のオーバーラップ、東証グロース上場へ 小学館やポケモン出資、年間売上86億円見通す


ライトノベル出版のオーバーラップ、東証グロース上場へ 小学館やポケモン出資、年間売上86億円見通す

ライトノベル出版レーベル「オーバーラップ文庫」などで知られるオーバーラップグループは8月28日、グループの持株会社が東京証券取引所よりグロース市場への新規上場が承認されたことを発表した。上場日は10月3日を予定している。

同社はライトノベルやコミックスなどの出版事業を中心に、作品のアニメ化やゲーム化するメディアミックス展開、さらに海外への作品ライセンス展開を手がけるエンターテインメント企業。

「オーバーラップ文庫」「オーバーラップノベルス」「コミックガルド」をはじめ、複数の出版レーベルを有しており、代表作に「​ありふれた職業で世界最強」「​とんでもスキルで異世界放浪メシ」などがある。

現在の株主構成によると、小学館やポケモンなどが出資している。

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2025年8月期の業績見通しについては、売上収益86億100万円(前期比2.4%増)、営業利益31億4400万円(同46.2%増)、税引前利益29億8700万円(同68.5%増)などを予想している。

同社は上場を機に「さらなる事業の拡大と業界・国境の垣根を越えエンターテインメント業界の最前線へと駆け上がっていくことを目指してまいります」とし、編集を中心としたコンテンツ創出体制の拡充に加え、保有IPのアニメ化などメディアミックス展開を強化する方針を示した。ライトノベル出版関連企業としては、ほかにもアルファポリスが上場している。

著者 経済/社会担当
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