マックとメルカリの連携は「転売対策とは言えない」ポケカ貰えるハッピーセットへの対応表明に反感も

フリマアプリ「メルカリ」は日本マクドナルドと提携し、8日から販売を開始した「ハッピーセット」などの新商品を対象に、「安心・安全な取引環境を構築するため」の連携策を発表している。一部ニュース等では「転売行為の対策」と表現されることもあるが、一概には転売対策とは言えない内容となっている。
9日からは「ポケカ」付録でさらなる注目集める
8月8日から発売したハッピーセット「ポケモン」ではピカチュウやイーブイをはじめとした人気ポケモンのおもちゃ8種が登場。10月16日発売予定のポケモン新作ゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A』に登場するメガルカリオやメガリザードンXなどのポケモンが選ばれている。
さらに、本日9日から11日の3日間は特別プレゼントとして、ハッピーセット「ポケモン」1セット購入につきポケモンカード2枚セットを数量限定で提供されており、発売前から「売り切れ必至」「転売が心配」といった声が寄せられていた。
こうしたファンや世間からの関心を受けて設けたと見られる今回の提携。両者側での発表によると、発売前後の注意喚起や権利侵害品への対応などを共同で進めるものであり、具体的に以下の内容が規制の対象となる。
- 1. 日本マクドナルドからの情報提供に基づく特定の新商品に関する注意喚起
- 2. 日本マクドナルドと協議の上、合意した特定の商品について、「メルカリ」の利用規約違反への対応
- 3. 悪質な詐欺行為等、利用規約等に抵触する可能性のある出品の削除
- 4. 権利者の許諾なくWEBサイト等から商品画像を転載する出品(著作権侵害)の削除
一方で、今回の取り組みは転売行為そのものを禁止するものではなく、あくまで自由取引を前提としている。メルカリは「誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスの実現」を理念としており、転売そのものを排除しない立場を取っている。
このため、人気商品が高額で取引される事態を完全には防げないとの指摘もあり、消費者からは「転売対策とは言えない」「対策としては不十分ではないか」との声も上がっている。
両社は「お客さまに冷静な行動をお願いしたい」と呼びかけており、今後も一次流通企業との連携を通じて、安心・安全な取引環境の整備を進めるとしている。
ちなみに、同日にはまた別の取り組みとして「日本マクドナルドホールディングス株式会社が発行する株主優待券」の発行禁止を決定した。こちらは日本マクドナルド側か「ら株主優待券の偽造品が確認された」との連絡があったためとしている。