面倒な経理は「AIがやってくれる」時代に一歩前進。マネフォ、確定申告をAIがサポートする新機能


面倒な経理は「AIがやってくれる」時代に一歩前進。マネフォ、確定申告をAIがサポートする新機能

マネーフォワードは25日、同社初となるAIネイティブプロダクトとして『マネーフォワード AI確定申告』(β版)の提供を開始した。現在は無償で利用できる。

本サービスは「AIではじまる、新しい確定申告」をコンセプトに開発。AIがユーザーに代わって必要書類の内容を解析し、申告内容を作成することで、ユーザーは真偽のチェックと書類提出のみで確定申告を完結できるというものになっている。

これにより、確定申告の初心者や会計知識に自信がない方でも「簡単に、楽に終わらせることができるため、心理的負担や作業時間を大幅に削減できる」としている。

具体的な利用のフローとしては、ユーザーが領収書をアップロードすると、AI-OCRが書類を自動で読み取り、その内容を元に生成AIが申告内容のデータを自動で作成する。ユーザーは「完成した申告内容のチェックと、書類の提出のみで確定申告を完了」することが可能となる。

また、取引ごとに「交際費」「交通費」などのカテゴリとその判定理由を明示することで、理解促進や間違い防止に役立つ仕組みも取り入れられている。

同社は、提供背景として、個人事業主やフリーランスにとって確定申告が毎年多大な工数と精神的負担を伴う業務である点があることを指摘。

従来の会計ソフトが多機能で複雑であるがゆえに、「確定申告の初心者や会計の知識を持たない方における、なるべく手間なく簡単に確定申告を行いたい、という声に応えきれていないという課題があった」と述べている。

今後は2026年1月を目処に明細ファイルのダウンロード機能を実装するほか、源泉徴収票・保険料・医療費控除書類の解析・計算・反映機能、スマートフォンからの撮影・アップロード機能、申告書の作成・提出機能、銀行・金融サービスとの連携機能などの実装を予定している。

なお、本サービス(β版)は簡素化を図るため、不動産収入がない免税事業者のみを対象とし、確定申告書の作成機能は含まれていない。申告書の作成・提出には別途『マネーフォワード クラウド確定申告』などの利用が必要となる。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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