アニメゲーム公式サイトが“オンカジ誘導”に悪用…ドメイン放棄による事例が複数報告


アニメゲーム公式サイトが“オンカジ誘導”に悪用…ドメイン放棄による事例が複数報告

スマートフォンゲーム『BLUE REFLECTION SUN/燦』をめぐり、プロジェクトの公式Xは24日、同作の公式サイトドメインが第三者に取得され、不審なWebサイトへの誘導に悪用されているとして注意喚起を行った。

『BLUE REFLECTION SUN/燦』は2023年2月にサービス開始された基本プレイ無料のスマートフォン向けRPGだったが、2024年5月30日にサービス終了となった。

公式Xによると、かつての公式サイトのドメイン「bluereflection-sun.com」は現在第三者に取得されており、アクセスすると不審なWebサイトへ誘導される状況が確認されているとした。

実際に当該サイトにアクセスしてみると、一見ゲーム公式サイトに見えるが、上部ヘッダーに「ポーカー サイト オンライン おすすめ」「オンラインカジノ」というリンクが確認されている。ドメイン情報を請求すると、本年6月に更新されており、このタイミングで悪用されたと見られる。

同様の事例は他にも報告されており、2010年放送のアニメ「怪盗レーニャ」の公式サイトでもオンラインカジノサイトへの誘導が行われていることが判明し、直近に大きな話題になった。こちらでは「アニメの次はオンラインカジノ!」という導入の記事が作成されている。

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こうしたケースは先の公式説明にもある通り、使用されなくなった公式サイトのドメインを廃止後に第三者が取得することが原因となる。直近の例ではないが、映画「妖怪ウォッチ」公式サイトのドメイン(eiga-yokai.jp)もアフィリエイトやオンラインカジノ誘導サイトに悪用されている。

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ウェブサイトの運営者は基本、年額数百円~数千円のドメイン使用料を支払う必要があるが、既に終了した企画や権利関係が複雑なプロジェクトはドメイン廃止や更新提示による廃止が発生することがある。

今回の事例を含め、サービス終了から期間が経過した運営型ゲームの公式サイトも標的となっている模様で、アクセスや不審な文言には十分な注意が必要のほか、ドメイン保持といった運営側による対策も求められる。

著者 経済/社会担当
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