新型スマホ「Xperia 1 VII」の出荷停止問題、原因究明急がれる 電源落ちる報告も…特定ロットに影響した可能性

ソニーが6月に発売した新型スマートフォン「Xperia 1 VII」において、使用中に電源が落ちる、再起動がかかる、電源が入らないといった現象が稀に発生することが7月4日に発表された。現在、同社は原因究明に当たっているとしているが、12日現在も報告には至っていない。
対象となる機種はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、オープンマーケットで発売された4機種のXperia 1 VIIで、当該製品は出荷と直販販売を一時停止している。また、該当する事象が発生した場合の対処法として「電源ボタンと音量ボタン(+)を約20秒同時に長押し」を挙げているほか、最新のソフトウェアアップデートの適用を推奨している。
本機は希望価格204,600円(税込)とハイエンド帯に位置するモデルとして、WALKMANの音声技術、BRAVIAの映像技術といった、ソニーブランドならではの強みを活かした製品となっていた。しかし、今回の発表にあるように電源周りでの不具合が確認されており、12日にもソーシャルメディアには複数の「電源が落ちた」「入らない=文鎮化」とする報告が上がっている。
前述の通り同社は原因究明にあたっているとしているが、10日時点の更新でも詳細は公表されていない。公式サポートも積極的に案内しているものの「お問い合わせ窓口が大変混雑しており、オペレーターへお繋ぎするまでにお時間を要することがございます」としている。
なお、今回の出荷停止対応は日本国外でも行われている。そのなかで、イギリスに発出された発表文には「欧州市場では、この問題は一部のXperia 1 VIIデバイスの特定のバッチにのみ影響する可能性があるため、影響を受ける在庫の範囲を特定中です」と、日本語文にはない表記も確認された。日本国内ではこの影響がないかもしれないが、世界的には限定された製造ロットで問題が起こっていることが示唆されている。
ちなみに、この問題をめぐっては一部のリーカーからは「製造元は以前別メーカーでも文鎮化を引き起した中国メーカーの『华勤技术』だ」とする主張も確認されている。真偽は不明だが、もしこの点が真であるならば、一つの要因になっている可能性がありそうだ。
いずれにせよ同社の詳細な発表が待たれるが、端末を利用されている方はソフトウェアバージョンを71.0.A.2.43にする推奨アップデートを行なっているかどうかは事前にチェックしてほしい。