「事務所は入るんじゃなくて“作る”もの」登録者50万超のVTuber「ニキ」に直撃!会社立ち上げの裏側を聞いた


「事務所は入るんじゃなくて“作る”もの」登録者50万超のVTuber「ニキ」に直撃!会社立ち上げの裏側を聞いた
VTuber「ニキ」さんは2.5次元タレントとして一部顔出しでも活躍

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「グッズ」「ライブ」の盛り上がりが凄い!会社設立するワケ

――また、今回プロダクションの始動に合わせて「株式会社ONKN」という新会社を設立されたとのこと、おめでとうございます。こちら、どういった経緯だったのでしょうか?

会社を立ち上げたのは、「やっぱり1番になりたい」という想いがあるからですかね。1番になるためには、大人の力も絶対に必要で、演者やインフルエンサー側だけでは絶対に無理なんです。だから、大人に力を借りて、運営さんにサポートしてもらいながら、どんどん拡大していこう、という経緯です。

僕のスタンスだと、事務所は入るのではなく「作るもの」だと思っています。あ、これ我ながら結構いい言葉でしたね。

――そして、ニキさんは会社の取締役になられたそうですね。そのお話があった時はどう思われましたか?

なりたかった、というのもあるし、新会社の代表からも「やってくれないか」と言われたんです。とはいえ、取締役になったからといって自分のスタイルは変わりません。

――メンバーのなかでいわゆる「役員」ポジションはニキさんだけですが、皆さんに報告した時の反応はいかがでしたか?

メンバーの前で言われた時は、「おー」ってなりましたね(笑)。みんなを引っ張っていけたらいいなと思っています。

そして、ゼロから始めて会社を立ち上げるというのは、ファンの方にとっても誇らしい「ストーリー」「生き様」として見てもらえるんじゃないかな、と。

――今後は一層YouTube以外での活動も期待されますが、一方で様々な場面で既に広く活動されています。昨年にはオリジナルデザインの「ポップコーン」を23万袋も売れたのだとか。

グッズ展開自体は2023年9月のオンラインくじから進めてて、僕自身も初めての経験でした。その際、直筆サイン入りのポスターを販売したのですが、丸2日かけてサインを書いてマジで手がちぎれるかと思いました(笑)でも、それで視聴者が幸せになれたらそれでいいです。ポップコーンは想像を超える好評を頂き、店頭とオンライン、あとゲームセンターにも並べさせてもらいました。今後は会社として、さらにこの実績を伸ばしていきたいです。

――ライブ活動については、今年1月に初のワンマンライブをZepp HanedaとZepp Nambaで開催され、1万7000件を超える申し込みがあったと聞きました。ファンの方々の熱量も凄かったと伺っています。

はい、本当にすごかったです。ライブ開演17時だったのに、物販は朝11時から始まっても終わらなくて、並んでいる人に「公演見れません」って言うくらいでした。ファンの熱量は本当にすごくて、ペンライトを指に何十個もつけてる人とか、自分で紐にペンライトを通してぐるぐる巻いてる人とかもいました。

そして、この盛り上がりを見た元芸能畑のプロデューサーからも「すごい」と言ってもらったと聞きました。自分の夢がそこにあるからなおさら嬉しかったですね。

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第2回開催も決定

今後の野望は「ゲーム作りたい」そして「東京ドームをパンパンにしてやりたい」

――今後の展開や、ニキさんの野望についてお聞かせください。

やっぱり「スーパースターになりたい」という思いは活動当初から突き通しています。ネット活動者としても、タレントとしても、どっちも上がっていきたいですね。そして最終的には「第一線にみんなで行きたい」と思っています。

――会社を使ったことで今後いろいろできることが増えるかと思いますが、具体的にやってみたいことはありますか?

野望なんですが、『原神』みたいなゲームを作りたいんですよ。もちろん開発費用が莫大なので、代表に苦笑いされましたけど(笑)。

メンバーそれぞれが雷属性とかの属性に分かれて、新しいメンバーが入ったらアプリのアップデートでゲームにも登場する、みたいな。ファンの皆と遊べるし、動画のネタにもなりそう(笑)もっと現実的な話だと、『ポケポケ』(ポケカ)みたいなトレーディングカードゲームアプリはいけるんじゃないかな、と思っています。

――規模が大きくなりつつも、動画や配信のスタンスは今後も変わらないと思いますが、その中でニキさんがやってみたいと考えている企画はありますか?

最近やってみたいのは、異性に不慣れなメンバーがいるんで、そいつらをラノベゲームとか乙女ゲームの登場キャラにして、甘い言葉を言わせるんです。それを見てみんなでゲラゲラ笑いたいですね。「自分で作って自分で配信する」、みたいな感じになると思います。

あと、昔(2010年代)のYouTuberみたいな企画が好きなんですけど、心霊スポットに夜中の丑三つ時にメンバーを一人だけ置き去りにして、カメラと電池だけ置いて「実況しながら帰ってきてね」って置いて帰る、とか。それを後でみんなで見ながらギャーギャー笑う、という。今やったらギリ炎上するかもしれないですけど(笑)。

――今後のライブの目標はいかがでしょうか?

東京ドームをパンパンにしてやりたいですね。ファーストライブはZeppでできたので。ライト層にも届けたいので、YouTubeで無料ライブもやってみたいです。9人体制になったので、9人でライブもやりたいですね。VTuberと実写を組み合わせたライブはあまり例がないので、僕らならではの挑戦をしていきたいです。

――最後に、この記事で初めて知ったという読者の方々、また既存のファンの方々に向けてメッセージをお願いします。

新規の方にとっての僕の魅力は「コミュ力おばけ」というか、「空気清浄機」みたいなトーク力だと思っています。なので、男性の方にもぜひ見てみてほしいですね。僕らは、昔のYouTuberのノリを2次元に持ち込んでいる感じなので、きっと楽しんでもらえると思います。

そして既にファンの皆さん、ぶち上げるんで、ぜひ応援よろしくお願いします!そして、「面白いもん見せてやるよ」と伝えたいです。

――ありがとうございます。今後の発表、楽しみにしています!

「最強無敵連合」
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@saikyomutekijp
公式X:https://x.com/SaikyoMutekiJP
取材=Yoshioka/撮影=ひがけん

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Yoshioka

著者 Yoshioka
オタク総研媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。アニメ、テクノロジー(ガジェット)、コンテンツビジネス、システム開発などを取り扱っています。PRプランニングやIP調達、制作事業の統括も兼任。好きなものは新作アニメ、海外スマホ、東南アジア。