ゲーム開発「gumi」純損失60億円から黒字転換 暗号資産で業績好調、ビットコイン10億円分を購入


ゲーム開発「gumi」純損失60億円から黒字転換 暗号資産で業績好調、ビットコイン10億円分を購入

モバイルゲーム開発・ブロックチェーン運用を行うgumiは11日、2025年4月期の通期決算を公表し、各利益指標すべてにおいて黒字を達成したことが明らかになった。また、すでに予告していた10億円分のビットコイン購入について、購入手続きが完了したこともあわせて公表された。

同社はモバイルゲーム事業を中心に展開していたが、直近は規タイトルの終了や開発費用などで一時的に損失を計上した。しかし、同期の最終利益は20億6300万円となっており、59億3400万円の純損失を計上した前期から大幅に改善した。ゲーム関連の影響が少なくなったこと、ブロックチェーンゲーム事業の注力や暗号資産投資を進めたことなどが貢献した。

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同社全体の暗号資産残高は75億8100万円となっているほか、暗号資産投資による評価益は11億7500万円、投資有価証券売却益は11億9500万円をそれぞれ計上した。ビットコインの価格上昇による収益に加え、ステーキング及びバリデータ報酬としての収益も見込めるとしていた。

なお、主軸事業のスマートフォンゲーム開発についても進捗があり、人気シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』のゲーム化企画のティザーサイトを公開。6月3日現在 X(旧Twitter)で5.6万いいねと大きな反響があるとしている。

通期決算を受け、2026年4月期における利益目標については、上方修正を実施。前期の実績利益が25億円だったことから、目標を25~40億円に引き上げる。一連の開示を受けて翌本日の東京株ではストップ高を記録した。

著者 編集部 経済・社会担当
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