株式会社ポケモン、最高業績を更新…1年で1100億円増収、安定成長に「ポケポケ」大ヒット寄与

株式会社ポケモンの第27期(2024年3月~2025年2月期)決算公告が6月2日の「官報」にて掲載され、売上高が4109億3200万円にのぼったことが明らかになった。前期の2975億800万円から1134億2400万円増加し、増収率は38.1%に達した。
売上総利益は1753億8000万円を記録し、前期の1522億300万円から15%の増加となった。営業利益は1007億4900万円、経常利益は1014億8700万円、当期純利益は703億4300万円となり、いずれも同水準での増益を記録した。
同社は世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」のライセンス管理、グッズ販売から実店舗「ポケモンセンター」の運営を行う企業として、任天堂とゲームフリーク、クリーチャーズの出資により設立された。現在は「Pokémon GO」「Pokémon Sleep」等アプリのプロデュースやトレーディングカード「ポケモンカード」の販売、アニメ作品の製作など、多面的なIP(知的財産)活用を展開。
加えて昨年10月にはDeNA社と共同で新作アプリゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」をリリース。89の国と地域で同時展開されており、リリース4ヶ月で累計ダウンロード数が1億DLを突破し、開発を担当するDeNAが大幅増益を記録するなど、記録的な好調が続いている。
昨年度は「東京スカイツリー」「ミスタードーナツ」から地方自治体まで幅広い業種とのコラボを推し進め、海外でも「ポケモンセンター」等実店舗を多数構えるなど、日本を代表するグローバルなエンターテインメント企業としての地位をさらに固めた形となった。
■株式会社ポケモン 第27期 決算公告
売上高:4,109億3,200万円
売上総利益:1,753億8,000万円
営業利益:1,007億4,900万円
経常利益:1,014億8,700万円
当期純利益:703億4,300万円
■株式会社ポケモン 第26期 決算公告
売上高:2,975億800万円
売上総利益:1,522億300万円
営業利益:886億9,200万円
経常利益:908億2,600万円
当期純利益:627億100万円