スクエニ、リメイク版『ドラクエ3』は「当初の想定を上回った」ゲーム事業は大幅減収も黒字転換

スクウェア・エニックス・ホールディングスが14日、2025年3月期決算を公表。全社売上高は前期比318億円減の3,245億円となったものの、営業利益は前期比80億円増の405億円、純利益は前期比95億円増の244億円と大幅増益を達成した。
主力のデジタルエンタテインメント事業(ゲーム事業)は売上高が前期比416億円減の2,065億円と大幅な減収となったが、営業利益は前期比84億円増の338億円を記録し、営業利益率は16.4%に向上した。
同事業では、2024年11月に発売したHD-2D番リメイク「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の販売が「当初の想定を上回った」ほか、HDゲーム部門で前年度に計上していたコンテンツ制作の評価減が減少したことが黒字転換に寄与した。一方、スマートデバイス・PCブラウザ等部門では既存タイトルの弱含みやロイヤリティ収入の反動減により大幅減益となった。
その他アミューズメント事業は売上高712億円、営業利益78億円と前期比で増収増益。出版事業は売上高307億円、営業利益109億円と前期比でわずかに減収減益となった。前年度に大ヒットした「薬屋のひとりごと」の反動減に加え、今後の新作投入に向けた費用増加が影響した。同事業では今期に『その着せ替え人形は恋をする』のTVアニメ第2期などのメディア化が控える。
従業員数は前期末から166人減少し、4,604人となった。