“カードを撮影”より便利&悪用対策に!povoが契約時審査にマイナカードの署名検証を採用


“カードを撮影”より便利&悪用対策に!povoが契約時審査にマイナカードの署名検証を採用

KDDIは5月8日より、オンライン専用プラン「povo2.0(通話+データ)」の新規契約時における本人確認方法として、マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証サービス(JPKI)への対応を開始した。

従来のpovo2.0の契約手続きでは、契約者自身が運転免許証などの本人確認書類と自身の容貌を撮影する必要があったが、今回のJPKI導入により、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取るだけで本人確認が完了する。

これにより顔写真撮影が不要となり、即時審査が可能になることで契約手続きの簡素化が実現するほか、なりすましや情報改ざんによる不正契約防止にもつながり、セキュリティ強化が図られる。

また同日から、マイナンバーカードのICチップ情報と契約者本人の容貌画像を組み合わせた認証方式にも対応。両認証方式はNFC読み取り機能を搭載したスマートフォンで利用可能となっている。

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JPKIはマイナンバーカードに搭載された電子証明書を利用するシステムで、本人確認書類の偽造防止や第三者によるなりすまし防止、データ改ざん対策などの機能を備えており、偽装リスクのある写真撮影ベースでの申請よりも高い信頼性を持つ。このことから、先日にも「日本通信SIM」もJPKI方式対応を行った。

4月に発表した日本通信はJPKI方式の導入について「インターネットを介した特殊詐欺やなりすまし等による被害は、年々増加の一途をたどっています。こうした脅威に対しては、通信事業者のみならず、SNS事業者や決済事業者をはじめ、社会全体での取り組みが求められています。」との意図を明かしていた。

■JPKI方式
暗証番号を入力し、ICチップ情報を読み取り→地方公共団体情報システム機構へ電子証明書の有効性を確認→完了
■従来方式
本人確認書類の表面を撮影→書類の厚みと顔写真がわかるように斜め上から撮影→書類の裏面を撮影→顔を正面から撮影→顔の輪郭を撮影→上記画像を送信→担当者が確認(最短で即日、状況によって数日)

著者 編集部 IT/デジタル担当
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