携帯キャリアの通信品質、最も優れているのは「au」各指標で11冠獲得…各キャリアの強みも分析 英企業


携帯キャリアの通信品質、最も優れているのは「au」各指標で11冠獲得…各キャリアの強みも分析 英企業

ネットワーク関連の民間調査を実施する英企業のOpensignalは今月、日本におけるモバイルネットワークの最新評価レポートを発表。本報告では、KDDIが提供する「au」が体感に関する全カテゴリーでトップを独占し、国内で最も優れた通信体験を提供する事業者と分析した。

レポートは2025年1月1日から3月31日までの90日間にわたる計測データに基づくもので、動画視聴、ライブ配信、モバイルゲーム、通話アプリの利用体験といった指標において、auは5Gと全体(4G含む)の両方で他社を上回り11の部門で首位となった。「5G Video Experience(動画視聴体験)」指標では前回SoftBankと並んでいたが、今回は「77.8点」というスコアで単独首位を獲得した。

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© Opensignal Limited

「Download Speed Experience(平均ダウンロード速度)」でもauは「55.8Mbps」と最高値を記録し、NTTドコモ(55.4Mbps)を僅差で上回った。なお、ドコモは5Gに限定したダウンロード速度で「168Mbps」として首位に立ったものの、全体の速度体験ではauの優位が維持されたとしている。

信頼性に関しても、auは「Reliability Experience」で「951点」を記録し、2期連続で首位を維持した。SoftBankがこの指標で最もスコアを伸ばしたが、auとの差は12ポイントにとどまった。

一方で、各社もそれぞれの強みを維持している。SoftBankは「5G Availability(5G可用性)」で単独首位を獲得し、利用者が5G接続を維持する時間の割合が「16.2%」と最も高かった。また、新興の楽天モバイルはアップロード速度において引き続き他社を圧倒し、「Upload Speed Experience」と「5G Upload Speed」の両部門で単独トップとなった。

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アップロードスピードは楽天/© Opensignal Limited
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エリアカバレッジはドコモ/© Opensignal Limited
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5G利用可能性はソフトバンク/© Opensignal Limited
著者 編集部 IT/デジタル担当
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