外国人も多数参加したAnimeJapan、会場には海外企業も複数出展 中国Bilibiliやサウジ系など


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3月22日(土)23日(日)の2日間、世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2025」が東京ビッグサイト東展示棟にて開催された。今年で12回目の開催となった今回の総来場数は152,400人に達し、昨年を大幅に上回る規模となったほか「10人に一人が外国人」という数値も公表された。

会場内ではさまざまな言語が聞かれ、日本に住むファンに加え、海外からの観光客らしきグループも多数。そして、今回も前回に続き出展社側も一部で海外資本や企業が複数見られた。日本アニメが中心のイベントであるため、TGSなどのゲームイベントほどではないものの、国際色豊かだった。

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例えば中国からは動画配信サービスである「bilibili(ビリビリ動画)」が出展。同社の日本法人はソーシャルゲームの運営を行うほか、日本アニメの配信や一部作品製作などに関わっている。2023年に同社はフジテレビとの協業も発表しており、同年10月より新たにアニメ放送枠「B8station」を開設し、bilibiliが制作/配信するアニメの日本語吹き替え版を放送している。

そんな同社、当日の会場内ブースではサスペンスアニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』や妖怪小説をモチーフにした『百妖譜』3Dアニメ『凡人修仙傳』などのキービジュアルを掲出し、いずれも数億を超える再生数が集まったとアピール。さらに、ブース内にはステージエリアも設けられ、タイミングによってはライブパフォーマンスも行われ撮影する来場者も見受けられた。

同社は4月からアニプレックスとのオリジナルアニメの共同プロジェクト「TO BE HERO X」を展開する。フジテレビ系にて毎週日曜日朝9時30分からの放送を予定しており、こちらのプロモーションも行っていた。

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このほか、中東圏からはサウジアラビアのエンタメ企業・マンガプロダクションズが昨年に続き出展。同社はマンガ作品の現地ローカライズやアニメ、ゲーム分野に関わっており、直近では『グレンダイザー』新作アニメの立ち上げや、ゲーム『真三國無双 origins』の現地パブリッシングなど幅広く展開する。

こちらはブース出展に加え、イベント自体への協賛も行った。ブース内ではアラブ文化を感じさせる展示が印象的で、ノベルティの配布を中心に、野沢雅子さんら著名声優も出演した自社作品『アサティール2』に関するパネル展示も行われていた。

著者 編集部 経済・社会担当
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