『呪術廻戦』迫る劇場総集編、ファン厳選のシーン3選とは?キャストが当時の心境も披露【AnimeJapan】

3月23日(日)に行われたAnimeJapan内AJステージでは、『呪術廻戦』スペシャルステージが開催。榎木淳弥さん(虎杖悠仁 役)、中村悠一さん(五条 悟 役)、櫻井孝宏さん(夏油 傑 役)と、『呪術廻戦』のステージイベントでは初参加となった永瀬アンナさん(天内理子 役)が登壇し、5月30日に公開が決定した『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』を前に盛り上げた。
イベントてはコーナーとして「劇場で見たい“あの”シーン!」が設けられ、ファンへのアンケートを事前に実施し、TVアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』より選ばれた3つのシーンについて、映像を交えながらキャスト陣が紹介が行われた。
選ばれた1つ目は、薨星宮にて、普段は気丈に振る舞う天内が、夏油の前で本音を吐露するシーン。事前のアンケートでは、「何回見ても泣けるシーン。劇場で観たら沁みそう」「天内の姿に胸が苦しくなった」との声が集まったといい、このシーンについて永瀬さんは「演じる上で一番緊張したシーンでした。前半の溌溂とした理子ちゃんの感じとは異なり、誰にも言えなかった心の深い部分を初めて誰かに語るシーンだったので、丁寧に演じようと思いました。」と当時の収録を振り返る。
続く2つ目のシーンは、夏油が悩み、追い詰められながら、シャワーを浴びて「猿め…」と言い放つ印象的なシーンが選ばれた。アンケートでは、「高専の仲間たちと道を違え始めた瞬間のようで印象的」との意見が紹介される。このシーンについて、櫻井さんは「彼は、自分の中の疑問や矛盾をいつから抱えていたのだろうかと思います。それがどんどんうず高く散り積もっていき、あの瞬間に決壊したのだろうと。周りの音が大きくなる中で、「猿め…」という最後の台詞は、できるだけ踏み止まり、最後にポロっと出てしまったような言い方にしました。」と語った。
そして最後3つ目のシーンは、五条が幼い頃の伏黒に「強くなってよ 僕に置いていかれないくらい」と語りかけるシーンが選ばれた。アンケートでは、「映像の美しさに加えて、苦い青春の終わりを経ても未来を見つめる五条の孤独と強さとが感じられる」と感想が紹介される。中村さんは、このシーンについて「それまでは自分が強ければなんとでもなるという自信があったのだが、今回の出来事を通して、結局、自分の力だけでは無理だということが分かってきた。少しでも強い仲間が必要になってきたのですが、伏黒甚爾の言葉を受けて、ここに来ているのが面白いところです。1期から演じている中で、五条は本当に大事な戦いでは出てこないことが多いのだが、周りに対しての課題を与えている逆算もあるのかなと感じました。」と振り返った。
これら3つの印象的なシーンを振り返った後、ステージでは最新情報が紹介。『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』の本予告が初解禁となったほか、映像内では劇場用にアレンジミックスされたキタニタツヤさんの「青のすみか (Acoustic ver.)」が主題歌と来て流れると、会場からも大きな拍手が贈られた。
初解禁となった本予告映像と、主題歌となる「青のすみか (Acoustic ver.)」についての感想として中村さんは、「(主題歌「青のすみか」は)すばらしい楽曲で、短いシリーズの中で贅沢な曲の使い方をしていたので、今回のようにバージョンを変えて、劇場で多くの人に聴いて頂けるのは嬉しい。」と語り、永瀬さんは本予告を観た映像の感想について、「収録では、天内と一緒にいる2人しか見たことがなかったので、「玉折」の2人がまるで別人のように感じました、劇場版総集編では一気に続けて物語を観られるのが楽しみです」とコメントした。
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』は、2025年5月30日(金)より公開。
TVアニメ『呪術廻戦』AnimeJapan 2025 スペシャルステージ
日時:3月23日(日)
会場:AnimeJapan 2025(REDステージ)
登壇:榎木淳弥(虎杖悠仁 役)、中村悠一(五条 悟 役)、櫻井孝宏(夏油 傑 役)、永瀬アンナ(天内理子 役)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会