日本は6割以上が「スマホをキャリアで買う」欧州と購入経路や中古の考え方に大きな違い
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スマートフォンのリファービッシュ(整備済製品)の販売を行うBack Marketは21日、スマートフォンの購入経路およびリファービッシュ品に関する国際比較調査の結果を発表。昨年10月に実施した調査によると、日本では消費者の62%が携帯電話キャリアからスマートフォンを購入している一方、欧州諸国ではその割合が約30%にとどまることが明らかになった。
Back Marketは世界的に整備済製品の取り扱いを行っており、日本、米国、フランス、スペイン、イギリスの5カ国で実施。「直近のスマホをどこで購入、もしくは受け取ったか」という質問に対して日本では62%、米国では52%が「キャリア」と回答をした一方、フランス、スペイン、イギリスの欧州では、キャリアからのスマートフォン購入が30%前後に留まった。
「普段購入するスマートフォンはSIMロックがかかっているか、解除されているか」という質問に関しては、日本では73%が「SIMロックがかかっているスマホを購入している」と回答した一方、欧州ではユーザーの60%以上がSIMロックが解除されているスマ-トフォンを購入しているという結果に。欧州では通信契約と端末購入の分離が大きく進んでおり、割安の通信プランをより柔軟に選べる環境が整っていることが示されている。
また、整備済製品の購入動機については全調査対象国で「金銭的メリット」が最も多く挙げられた。特に、欧州では40%以上の回答者が「環境への配慮」を購入理由として挙げたのに対し、日本ではその割合が15%に留まった。欧州のエシカル消費の意識の差が浮き彫りにあると言及している。
日本国内の年齢層別分析では18-34歳の若年層の63%がリファービッシュ品の購入を検討したことがあると回答。この割合は55歳以上の29%と比較して顕著に高く、若年層においてリファービッシュ品が有力な選択肢として認識されていることが示された。
■スマホ購入経路およびリファービッシュ品に関する意識調査
期間:2024年10月
日本:1017人・米国:1042人・フランス:1033人・スペイン:1028人・イギリス:1032人
※本調査におけるリファービッシュ品とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全機能の正常動作を確認した整備済製品を指す。