最大9連休だった年末年始、ソシャゲ売上は約700億円試算 トップは「モンスト」次点の1.5倍多い
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年末年始のソーシャルゲームといえば、多数のスポットコマーシャルを打ち、年末イベントや新年ガチャ…などプレイヤーの余暇を活用した施策を多数行うかきいれ時とされいいる。特に2024年→25年は「奇跡の9連休」などと称されていたが、当該期間における日本のモバイルゲーム市場の総収益試算が前年比9%増の4.7億ドル(702.2億円程度)を記録したことが明らかになった。
モバイルゲーム分析会社Sensor Towerが取りまとめた報告によると、収益のプラットフォーム別内訳では、App Storeが3.1億ドルで前年比11%増、Google Playが1.6億ドルで前年同水準となった。
収益ランキングでは、MIXIの『モンスターストライク』が2年連続で首位を獲得した。モンストでは1月1日からガチャ「新春!特別おまけ付き 超・獣神祭」を開始して新限定キャラクター「エル」が登場、お正月仕様のネオとアビスを登場させるなどして、2位の『Fate Grand/Order』(Aniplex)に対して1.5倍の差をつけてトップとなっていたという。
一方、時点の『Fate Grand/Order』は「前年度との比較で順位を上げた唯一のタイトル」と評価。同作も1月1日から「ニューイヤー2025ピックアップ召喚」や「2025年お正月福袋召喚」をスタートさせ、2025年は「第2部 終章」が開幕するため、今後大きな盛り上がりが見込まれる。
デイリーアクティブユーザー数(DAU)では、LINE(LY Corporation)の『LINE:ディズニー ツムツム』が2位の『にゃんこ大戦争』(PONOS)を1.8倍の差で上回り、首位を獲得。年末の「年末ツムツムくじ」や年始の「ティライブ」などのイベント施策が奏功した。また、同ランキングのトップ5内には、2つのポケモンIPゲームがランクインしており、日本におけるポケモンIPの人気がうかがえる結果に。
奇跡の9連休でモバイルゲーム全体収益も前年比9%増の日本市場、収益トップはモンスト、DAUではツムツムが好調
なお、収益トップ5には2024年にリリースされた新作『Pokémon TCG Pocket』(The Pokémon Company)が4位、『学園アイドルマスター』(バンダイナムコエンターテインメント)が5位にランクインし、既存タイトルと新規タイトルが均等に登場した。