リサイクル樹脂を活用した「ガンプラ」バンダイが量産化に成功 大阪万博に合わせ発売


アイキャッチ画像

バンダイスピリッツとPSジャパンは21日、使用済みプラモデルのランナー(組み立て後に残る枠部分)をケミカルリサイクルした樹脂を活用したプラモデルの商品化に成功したと発表した。大阪・関西万博内の民間パビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に登場する機体を立体化した商品として、2025年4月より販売を開始する。

新商品「EXPO2025 1/144 RX-78F00/E ガンダム(EX-001 グラスフェザー装備)ケミカルリサイクル Ver.」は重量ベースで44%にあたる、全8枚中3枚分にケミカルリサイクルプラスチックを使用。価格は3,960円(税込)で、大丸梅田店の期間限定店舗「THE GUNDAM BASE POP-UP」などで販売される。

両社は2021年から「ガンプラリサイクルプロジェクト」の一環として、ケミカルリサイクルの研究を続けており、今回が初めての量産品実用化となる。ケミカルリサイクルでは、使用済みポリスチレンを化学的に分解してスチレンモノマーに戻し、新品同等の高品質なリサイクルプラスチックを生産することが可能に。通常版と外観上の違いはないという。

0223-9a0jcy4n

バンダイナムコグループが2021年4月から実施している「ガンプラリサイクルプロジェクト」では、2025年1月までに約105トンの使用済みランナーを回収。同プロジェクトを通じて回収された材料は、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクル、サーマルリサイクルなど様々な形で資源として活用されている。両社は本取り組みを通じて循環型社会の実現を目指し、持続可能なものづくりの推進に取り組んでいくとしている。

■78F00/E ガンダム (EX-001グラスフェザー装備) ケミカルリサイクル Ver.
発売日:2025年4月11日(金)大丸梅田店「THE GUNDAM BASE」の期間限定店舗などで販売開始
価格:3,960円(税10%込)
サイズ:高さ約125mm
発売元:BANDAI SPIRITS

著者 編集部 アニメ情報担当