MIXI、業績予想を大幅上方修正「モンスト」は10周年の反動響く、車券販売や投資好調で純利益2.2倍


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モバイルゲームや各種サービス、投資事業を展開するミクシィは今月13日、3月期第3四半期(2024年4月-12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.9%増の1,103億円、営業利益は同62.6%増の170億円、純利益は同123.1%増の104億円と大幅な増益となった。

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主力のデジタルエンターテインメント事業では「モンスターストライク」のARPU(一人当たり売上高)が増加したものの、前年の10周年施策実施の反動でMAU(月間アクティブユーザー)が減少し、売上高は前年同期比6.1%減の654億円となった。一方で、10周年施策コストの減少や事業撤退によるコスト削減が奏功し事業利益は17.5%増の284億円となった。

また、売上高、利益ともに成長を見せたのがスポーツ事業で、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」やオンライン車券販売が好調に推移。FC東京の物販や千葉ジェッツのチケット販売も好調で、売上高は前年同期比21.0%増の283億円、セグメント利益は11億円と黒字転換を果たした。千葉ジェッツのホームアリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」が2024年4月に竣工している。

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ライフスタイル事業では、「家族アルバム みてね」の有料サービスが好調で、売上高は前年同期比6.7%増の113億円、セグメント利益は同7.6倍の4.9億円となった。投資事業においては、タイミー株式の一部売却などにより、売上高は前年同期比4.5倍の50億円、セグメント利益は同7.3倍の25億円となった。

全体的な業績好調を受け、同社は2025年3月期の通期連結業績予想の修正を決定。5月10日発表比較では売上⾼は1,530億円と4.2%増加、営業利益は265億円と38.2%。純利益は147.1%多い175億円と、大幅に修正した。

著者 編集部 経済・社会担当
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