年間2桁万円を超えるのは?カテゴリ別で見る「オタクの支出額」矢野経済が調査報告
矢野経済研究所は5日、国内の「オタク」に関する市場調査として、消費者アンケート調査の結果を発表した。同調査は2024年7月に15歳から69歳までの男女1万人を対象に実施したもの。
調査結果によると、31分野の中で最も人数が多かったのは「アニメ」オタクで約681万人。次いで「漫画」オタクが約582万人、「アイドル」オタクが約392万人と続いた。ゲーム関連では「スマートフォンゲーム」オタクが約266万人、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが約244万人となっている。
「オタク」に関する消費者アンケート調査を実施(2024年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
消費動向については、年間消費金額が1万円から5万円未満と回答した人が最多で、31分野における一人当たりの年間平均消費金額は37,579円であることが判明。各分野の支出額も推定しており、10万円を超えた例として「メイド・コスプレ関連サービス(146,945円)」「アイドル(109,476円)」「PC自作/電子工作(110,576円)」があった。
また、「推し」の有無について調査したところ、オタク層の63.7%が「推しがいる」と回答。一方、非オタク層では19.9%にとどまり、大きな開きが見られた。「推し」の対象については、オタク層では「日本のアイドル」が22.5%で最も高く、「アニメ・漫画等のキャラクター」が21.3%、「音楽系アーティスト」が11.0%と続いた。これに対し非オタク層では「音楽系アーティスト」が23.6%と最多となり、「日本のアイドル」19.4%、「アニメ・漫画等のキャラクター」10.4%という結果となった。
ジャンル名(分類推定人数):一人当たり年間消費金額
- アニメ(681万人):¥19,580
- 漫画(582万人):¥18,546
- アイドル(392万人):¥109,476
- スマートフォンゲーム(266万人):¥29,475
- 家庭用・コンシューマーゲーム(244万人):¥29,561
- PCゲーム(170万人):¥26,892
- フィギュア(118万人):¥51,357
- ライトノベル(113万人):¥16,895
- VTuber(99万人):¥29,887
- プラモデル(82万人):¥30,359
- 同人誌(80万人):¥16,726
- 舞台(56万人):¥46,370
- トレーディングカードゲーム(51万人):¥32,365
- ディズニー関連(49万人):¥81,482
- 鉄道(47万人):¥27,062
- ボーイズラブ(45万人):¥7,834
- PC自作/電子工作(37万人):¥110,576
- 特撮関連(34万人):¥73,116
- 2.5次元ミュージカル(29万人):¥83,233
- インディー・同人ゲーム(24万人):¥6,767
- ミニカー(20万人):¥19,300
- コスプレ(18万人):¥28,102
- ドール(17万人):¥19,981
- プロレス(15万人):¥17,632
- メイド・コスプレ関連サービス(11万人):¥146,945
- 声優舞台(11万人):¥8,643
- アフロゲーム(8万人):¥11,277
- ラジコン(5万人):¥15,000
- トイガン(4万人):¥36,400
- サバイバルゲーム(4万人):¥12,600
- ミニ四駆(1万人):¥11,500
調査期間: 2024年7月
調査対象: 日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名(※このうち「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した層につき、「オタク」と定義し、詳細な調査対象とする)
調査方法: インターネットアンケート調査