民放配信のTVer、系列局の少ない地方県での支持厚く ライブ配信は能登地震で最多視聴、見逃しは「水ダウ」など人気
民放公式テレビ配信サービスTVerは、2024年一年間の利用状況を分析した「数字で見るTVer」を公開。地域別の視聴動向では、宮崎県が1人あたりの平均再生数128回で首位となり、在京キー局の系列局の少ない地域ほど高い支持を得ていることがわかった。
宮崎県は視聴回数と視聴時間いずれも首位を獲得、以降も福井県、鳥取県、高知県、沖縄県と続いており、クロスネット局がある県ほど高い利用率を示した。特に首位は関東圏の茨城県と40回以上差があるなど、地域による利用の偏りが顕著に現れた。
コンテンツの視聴動向としては、リアルタイム配信が1月1日の能登半島地震に関するニュース速報が最多再生数を記録。このほか10月の衆議院議員総選挙や、パリ2024オリンピック、サッカーFIFAワールドカップ2026アジア最終予選、SMBC日本シリーズ2024などのスポーツや政治関連の重要イベントも、高い視聴数を集めた。
番組検索数においては、TBSテレビ『水曜日のダウンタウン』が381万件で首位を獲得。上位10番組のうち9番組がバラエティ番組に。フジテレビ『海のはじまり』は、ドラマとして唯一ランクインし、第1話で再生数の歴代最高記録を更新した。
視聴動向では15〜19歳の女性ユーザー層において、倍速再生の利用が顕著に高いことも明かされている。SNSでの反響も大きく、X上での「TVer」を含む投稿数は2,390万件に達した。