Ubisoft、新作無料FPS『XDefiant』の開発終了を決定 大阪スタジオが閉鎖、プレイヤー獲得やマネタイズの課題起因
フランスのゲーム開発大手・ユービーアイソフトは4日、基本プレイ無料のオンラインゲーム『XDefiant』の開発を中止し、サンフランシスコ、大阪、シドニーの3つの制作スタジオを閉鎖すると発表した。既に4日付で新規ダウンロード、プレイヤー登録、購入も停止している。
本年5月にリリースされた『XDefiant』は基本プレイ無料、アプリ内課金のFPSタイトルとして今年5月、Windows、PlayStation 5、Xbox系にて配信を開始。「ディビジョン」シリーズや「ウォッチドッグス」といった同社の人気タイトルから参戦することを特徴としたものの、開発終了が決定した。
同社のチーフ・スタジオ責任者は開発終了について、『XDefiant』が十分なプレイヤー数を獲得・維持できなかったことを明らかにした。「さらなる投資を正当化できるレベルには至っていない」と伝えている。
なお、サービスの提供としては時期アップデート「第3シーズン」までは予定通り実施されるといい、ゲームサーバーは2025年6月3日まで稼働を続けるとのこと。ただ、これに伴いサンフランシスコと大阪のスタジオの閉鎖、シドニー拠点の制作規模を縮小を行うことも明らかに。約277名の従業員が影響を受けることとなる。
XDefiantチームの半数は、Ubisoft内の別部署に異動する予定とのことで、残りのスタッフは最小限の体制で、サービス終了まで運営にあたる。
同社の直近の財務報告によると、2024年9月30日に終了した半期の売上高は前年同期比19.6%減の6億7,200万ユーロに落ち込んでいる。「アサシン クリード」「レインボーシックス シージ」などは安定したとしつつも、新発売となったスター・ウォーズのゲームしリース最新作が「期待を下回る業績」だったことでデジタル売上高は26.5%の減少した。組織のさらなる効率化と、プレイヤー中心の展開強化に注力する方針を示した。