AirTagよりも優秀な点とは?紛失防止タグ「Tile」新型は実用性アップも一長一短
よく失くす物や身の回りの物につけておきたい注目ガジェットの紛失防止トラッカーですが、有名どころの「Tile」が今年9月に最新版となる2024年モデルを発売しました。新機能の追加や接続範囲の拡大など、大幅なアップグレードが施されたということで、簡潔に紹介します。
【旧型は3000円〜セール中】Amazon tile ダイレクトストアでラインナップをチェック
Tileとは、Bluetooth技術を活用した紛失防止デバイスで、スマホアプリから「探す」信号を送ることで、近隣にある場合に大きな音が鳴り「あれ?どこに行ったっけ?」といった悩みを解決してくれます。価格はAirTagよりも安い3,980円からとなっており、2024年モデルではBluetooth接続範囲が従来の75メートルから約150メートルへと大幅に拡大。自宅やオフィス内での探し物の範囲が広がり、実用度が増しています。
基本屋内運用が良さそう。できないことを把握しておけば超便利
※本製品はGPSトラッカーではないことに注意しておきましょう。製品自体にGPS機能は搭載されておらず、位置情報の取得はスマートフォンにあるGPS機能を用いて行います。外出先やBluetooth圏外で紛失した際は「Tile ネットワーク」の助けを借りて、運が良ければ場所を知らせてくれる事もできます。
最新モデルのTileは計4モデル展開となっており、それぞれで特徴が異なります。最もイメージしやすい「カード型」はクレジットカードとほぼ同じサイズで、厚みもかなり削られており、財布や名刺入れに収納できます。最上位機種のTile Proはボタン型電池による駆動となっており、電池交換が可能。
その他2モデルは500円玉サイズで、リモコンなどに接着することもできるほか、本体に直接キーホルダーを取り付けられる穴が設けられている点は、AirTagなどの競合製品にない利点でしょう。ただ、カード型サイズについては意外と分厚いので、折り財布だと結構かさばります。
利用方法は前述の通り、原則「Tile」アプリを通じて「探す」を行うだけ。セットアップも本体を一度押すだけで完了する手軽さがあるほか、連携したTileを2度押すとスマホを探すこともできます。
しかし、注意したい点としてTileアプリは常時起動しておく必要があることが挙げられます。アプリがバックグラウンドで完全に終了してしまうと、位置情報の更新や通知が機能しなくなるといい、特にAndroidなどのバックグラウンド動作の制限が厳しい端末では注意が必要です。なお、Bluetoothの接続範囲内に確実に存在する環境では、都度起動しても反応するようなので、とても困るわけではないようです。
AppleユーザーはAirTag買いましょう。音が鳴るのは魅力。
Tileがスマートフォンから離れたときに自動で通知する「スマートアラート」や30日間のトラッキング履歴はTile Premiumとよばれる月額360円の有料会員しか使えません。競合製品のApple AirTagやMAMORIOでは標準機能として提供されているうえに、必要ないのにしつこく勧誘するUIは見劣りします。
なお、今回の2024年モデルでは「Life360」とよばれる位置情報アプリとの連携が可能になりました。緊急時にタイル本体のボタンを3回押すことで、指定した連絡先に位置情報付きの「SOS通知」を送信することができ、紛失したアイテムの発見確率が向上します。なお、前述した通りTileにはBluetooth機能しか持たず、周囲にTileやLife360のユーザーがいることが前提になるため、地方での活用は難しそうです。
まとめるとメリットは
- 音で知らせるから見つけやすく、モデルチェンジでより広範囲に探せるように
- ボタンが押しやすい
- 電池交換できるモデルあり
- モデルによっては穴がありキーホルダーみたくリュックや鍵に付けやすい
一方のデメリットは
- アプリの常時起動が必要
- 有料機能が多くしつこい
といったところでしょうか。
【旧型は3000円〜セール中】Amazon tile ダイレクトストアでラインナップをチェック
筆者個人の活用方法としては、接着できるモデルをリモコンに貼り付けています。時折発生する「リモコンどこだっけ?」のようなシチュエーションで、行動を振り返ったり動き回る必要なく、Tileに頼ることができるのは探す手間が減り使える印象でした。
あとiPhoneやAppleデバイスユーザーはよほどの理由がないならAirTagをお勧めします。同価格帯でもデバイス連携は雲泥の差です。