空の旅で“失くした”を無くす!アップル、世界中の航空会社とAirTagの位置情報共有で連携
アップルは先日、同社の紛失防止タグ製品「AirTag」に関連した新機能「Share Item Location」をiOS 18.2ベータ版より導入した。この機能によりAirTagや対応アクセサリの位置情報を、航空会社などの第三者と安全に共有できるようになり、利便性が向上する。
ベータ版プログラムを通じてiPhone XS以降のデバイスで利用可能な本機能は、AirTagの位置情報を第三者と共有することでより広域な範囲での紛失追跡が可能になる。機能提供にあたり、ユナイテッド航空、デルタ航空、ブリティッシュ・エアウェイズなど、世界の主要15以上の航空会社の協力が得られるといい、荷物追跡プロセスにこの技術を導入する予定としている。
対象デバイスをもつユーザーはiPhoneなどの探すアプリから位置情報共有用のリンクを生成することができ、受信者は地図上でアイテムの正確な位置を確認できるという。
また、プライバシーと安全性に配慮した設計ともアピールしており、アイテムを発見した時点で位置情報共有は自動的に無効化されるほか、リンクは7日後に自動的に期限切れとなる。
なかでも対象の航空会社であるユナイテッド航空では、一部の空港で本機能の対応を計画し、2025年初頭に「全システムでこのサービスを導入することを目標」としていると関係者が明かしている。「多くのお客様がすでに預け荷物にエアタグを入れて旅行していることは承知していますが、この機能により、お客様は安全かつ確実に位置情報を当社と共有することがすぐに簡単になり、カスタマーサービス担当者の業務効率が向上し、お客様にさらなる安心感を与えることができます」
航空会社は米国などが中心となり日本の航空会社はまだリストアップされていないものの、今後の拡充も予定しているといい、国内対応にも期待される。